こどものころは一、二、三、としをとったら三、二、一

三十代も半ばを過ぎて、もうすぐ四十ともなると、おれのような人間はどのように死ぬかということを真剣に考えなくてはならないような気がした。今朝、そういう気がした。 おれのような人間。家庭を築くこともなく、子もなく、日々は労働と貧窮の責め苦に満た…

『ダダイスト新吉の詩』を読む

宇宙は馬鹿なんだ。 有限も馬鹿なんだ。 タ゛タ゛イスト新吉の詩 (愛蔵版詩集シリーズ) 作者: 高橋新吉 出版社/メーカー: 日本図書センター 発売日: 2003/01/25 メディア: 単行本 クリック: 5回 この商品を含むブログ (11件) を見る 辻潤、ときて高橋新吉。…

いまさらながら2016年の秋アニメは良作揃いだった

正月休みを終え、さらに連休となって、ようやく2016年の秋アニメを見終えた。観終えたたといっても、もちろん全部のアニメを観たわけじゃあない。ただ、観る作品はわりと多かった。夏アニメくらいで「あれ、アニメへの興味薄れてきたかな?」と感じたりした…

完全におれは辻潤みたいだ その3 玉川信明『ダダイスト辻潤』を読む

ダダイスト辻潤 (1984年) 作者: 玉川信明 出版社/メーカー: 論創社 発売日: 1984/11 メディア: ? この商品を含むブログを見る 辻潤の書いたもの二冊に続いて、辻潤について書かれたもの、評伝である。正直、辻潤が書きのこしたものには自伝や回顧録が多いの…

新春のお恵みありがとうございます……高野豆腐?

お味噌汁、鯖水煮缶、全国9工場のキリン一番搾り飲み比べセット……そして高野豆腐。 鶴羽二重高野豆腐1/4カット 500g 出版社/メーカー: 登喜和冷凍食品 メディア: 食品&飲料 この商品を含むブログを見る ……高野豆腐? たしかに「げへへ、高野豆腐もらえたらえ…

やはりあんたはおれなのか? その2 『辻潤 孤独な旅人』を読む

辻潤―孤独な旅人 作者: 辻潤,玉川信明 出版社/メーカー: 五月書房 発売日: 1996/11 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログ (1件) を見る 私はおよそどんな仕事にしろ、人間は楽しんで仕事をするようにならなければウソだ思っている。これから…

おれにはおれの霊魂の社がある

横浜総鎮守伊勢山皇大神宮、ならびに成田山横浜別院というのは、おれにとってオフィシャルな神様仏様である。 おれにとってパーソナルな神社があるとすれば、なにか揉め事のあった(結局どうなったのだ?)本牧神社ということにしている。 おれは、未知の経…

あんたはおれなのか? 辻潤『絶望の書/ですぺら』を読む

絶望の書・ですペら (講談社文芸文庫) 作者: 辻潤,武田信明 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1999/08/10 メディア: 文庫 クリック: 12回 この商品を含むブログ (17件) を見る 人間がイヤイヤ自分の仕事をしているということより悪いことはまずこの世の中に…

やっぱりお前は1月2日に同じような写真ばかりアップしているんだな

初詣というものに行く。おれは無宗教者なのだが初詣には行く。 そこかしこに神様がいるのだから、あえてなんらかの宗教宗派に属しているなどと言う必要もないだろう。 おれが世界だったら、こんなにたくさんの神様をつくらなかった。 おれが神様だったら、こ…

おれは虹を見ているだけだった

おれは虹を見ていた。 虹が消えるまで虹を見ていた。 そのあいだに、おれ以外の人たちは、 修身し、進歩し、活躍していた。 おれは虹を見ているだけだった。 虹が消えるまで虹を見ているだけだった。 おれが突然いなくなってもおどろかないでほしい。 おれは…