僕がバカだった

http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/p-et-tp0-050802-0006.html

「広告塔ではありません。30年以上つめに灯をともしてためてきた財産がなくなってしまった」

 「ジェスティオン プリヴェ ジャポン」なる投資会社が破綻し、自殺未遂までした「ヒルズ族」の社長は失踪というニュースである。テレビには被害にあった女性が出てきて「家族二人で一億円以上騙されました」などと痛切な胸の内を明かしていた。それを見て俺はどうしたか。思わず「ざまーみろ、死ね」とひとりごちたのである。これは流石にひどいと自分でも思ったが、他に出てくる言葉もなかった。金持ちは哀れな存在である。詐欺師からはその富を狙われ、俺のような蔑まれる貧乏人の下層階級からは言われないやっかみを受ける。だが、それ故に彼らは今後も金持ちであり、来世も金持ちなのである。一方で詐欺師や俺の来世は屠殺場の豚になるに違いない。
 ところで、渡辺裕之。こういうケースでは広告塔になった芸能人はかなり責められるものだが、今回はどうか。本人が一億円もっていかれてるあたりで、その責め苦は少なくて済みそうだ。しかし、本当に爪に火を灯してきたのなら、一億円を簡単にこんな投資に突っ込むのかとか、もっと財産があるから一億くらいポイしたのではないのだとか、色々な疑問が浮かばないでもない。しかし、そんな詮索は俺の来世をウンコにたかる銀蠅にしかねないことなので、ここらでやめておこう。