Netflix版のドラマ『三体』観た

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今週のお題「名作」

 

SF小説『三体』は名作だ。間違いない。SFを読んだことのない人に、なにから読んだらいいか聞かれたら、『三体』か『天冥の標』と答えるだろう。

 

え、もう、だって最初からSFのいいところ全部つまったようなもん勧めたほうがいいだろう。おれが最初に読んだSFはヴォネガットの『チャンピオンたちの朝食』かディックの『ザップ・ガン』のどちらかだ。

 

まあいい、おれは世間から遅れることしばらくして『三体』を読んだ。強烈な読書体験だった。おもしろくて仕方ねえというところだった。

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で、実写版だ。「なんか実写になるらしいぞ」という話はなんとなく知っていた。正直、おれはドラマ、海外ドラマも含めて連続ドラマをほとんど見ない。映画は少し見る。理由はとくにない。

 

なので、気づいたら『三体』に2バージョンの実写版があるらしいということになった。おれが見られるのはNetflixだったので、2024年4月29日にNetflix版を見はじめて、その日のうちに見終えた。いや、競馬もなかったし、いわき平のG1もはじまってないし、カープ戦も雨で中止だったというのもあるが、夢中になったね。

 

しかしなんだね、あれだね、このね、おれはね、記憶力がないんだよ。人生についても、フィクションについても。だからね、見ていて「ここが原作と違う!」とか、「これは原作のナイスな組み換えだ!」とか、はっきりとわからんかった。でも、『三体』要素は十分感じられた。ああ、これこれ、こういうところ、みたいな。

 

しかしまあ、最近の映像技術ってのはすごいね。あの輪切りのシーンとかね。そうだよね、輪切りあったなって。あとは、内モンゴルの基地の感じとかね、やっぱ金かかってんだなって感じよな。文化大革命のシーンもよかったよ。いや、Netflix発の海外ドラマとかぜんぜん見てなかったけど、見るべきよな。

 

あー、というわけで、なんか賛否両論とかあるけど、原作『三体』に靄がかかっているおれには、十分楽しかったわ。そりゃね、あのボリュームの持つ物量が完全映像化されているわけじゃないのはわかるよ。わかるけど、エッセンスっつーの? そういうのはなんか生きてると思ったよ。で、このクオリティで原作のラストあたりのあれとか見てえなって思うよな。暗黒森林仮説あたりのわくわく感もドラマになったらどうなるのか。まあともかく、ラストあたり見たいから、続編作ってくれ。無理ならあのラストの映像化だけでもしてくれ。頼んだ。

 

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文庫まで待ってた人もいるのかな。「もういいかな」とか思うなよ。買って読むんだ。

 

 

……とかいいつつ、おれこれ読んでねえや。