東アジア選手権:日本−韓国

http://www.nikkansports.com/ns/soccer/japan/p-sc-tp3-050808-0014.html

ジーコは強運だ!韓国倒した

 サッカー知らずの俺がまず注目した選手は、韓国のキーパーだった。中川家の弟の方みたいな風貌で、ぜんぜんサッカーらしくないのだ。むしろ、キャッチャー、あるいは長打力のあるベテラン一塁手、よく落ちるスライダーを投げる抑え投手という風貌である。もちろん、このキーパーの能力や実績などまったく知らない。見た目だけの話である。ちなみに、サッカー選手というと日本にしろ韓国にしろ、どこかあか抜けた感じの選手が多く、こういうタイプは珍しいように思う。
 が、キーパーといえばもちろん我らが日本代表の土肥洋一を挙げるべきだろう。西山/瀬戸体制における倉や小畑といった位置づけにあったのかもしれないが、昨夜の活躍は見事であった。神懸かりは言い過ぎかもしれないけれど、何度も好セーブを連発。キーパーのポジション争いは椅子一つだけに大変そうだが、層が厚くて悪いはずもない。控え組起用の良い面が出たというところか。
 一方、控え組ではなく本来のスタメン組の中澤佑二の大活躍。サッカー知らずの俺の勝手な見方だが、前半の日本はヘッドが居なかったように見えた。司令塔というべきなのかな、そういった中心がなく、どうにも道筋がないように見えた。しかし、中澤が入ってから、そのヘッドを彼が努めたように見えた。これまた勝手な想像だが、中田英寿小野伸二中村俊輔のいずれか一人でも居たら、北朝鮮戦メンバーであれこの二試合のメンバーであれ、軽く三連勝だったんじゃないのか。キャプテン翼を読んで育った世代として、そういう風に思えてしまう。
 とはいえ、終わってみれば現実にもかなり良い結果だったみたいだ。メンバーが固定されてると言われてた代表チームに、総取っ替えの電気ショック。なおかつ、控え組(という言い方は失礼か?)で宿敵韓国に勝ってしまうのだからたまらない。詳しい戦術の話とかはわからないが、ジーコには麻雀でいうところの‘ひきの強さ’があるようだ。なんかもう、いけるところまでいってくれ。
 ところで最後に上の日刊スポーツのページにある写真。本紙の一面でもあるのだが、この中澤の顔が恐いというか、なんとも言えない顔だ。「一面はこの顔で行こう!」と決断させてしまうような顔なのかもしれない。ここらあたりの威圧感も、ボンバーヘッドの面目躍如というのか。