宇多田を討つべからず

 宇多田ヒカルという人気の歌手が出ていたのですが、実にけしからんと思いましたね。何やらムチムチしてるじゃないか。こんな肉感的な歌手が若者の劣情を煽ったりしたらどうするのだ、と思ったわけですよ。しかしどうも、最近の若者はこういったグラマーを好まないと言うのだから惜しい話だ。代わりに私の方でしっかりと太ももあたりにいやらしい視線を向けておきましたよ。私の持つ具体的で一番可能性の低い夢は、宇多田ヒカルのヒモになることなんですよ。
 しかし、もう一人のゲストのさだまさしは面白い。昔から面白いとは「関白宣言」ならぬ「関白失脚」などによって知っていたが、その下地に落語があったとは発見でありました。バイオリンを学びに九州から関東に来て、訛りを馬鹿にされて落語をやろうとしたというのだからいろいろな話もあるもの。しかし、「北の国から」のテーマがB面とはこれも意外な話だ。しかし、もっと驚きなのは、コンサートのMCだけで、CDだかDVDだかのボックスを出してしまうのだから、これが玄人はだしというものでしょう。そういえば、松本人志のお兄さんの十八番はさだまさしではなかったか。松本さん本人もファンみたいでしたね。
 そういえば、筆跡鑑定の先生みたいな方が出ていましたね。あれは、ダウンタウン宇多田ヒカルもたいていテレビ等を見ていればその為人やキャラクターがわかるのだから、後付けで何とでも言えるようなもので「できの悪いトリックみたいだ」というような気がしないでもないですが、あながち馬鹿に出来ないようにも思えます。私の筆跡こそミミズがタリウムを飲んだようなもので、とてもじゃないが人には見せられない。