ゲームと教育についてのメモ

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060901k0000e040049000c.html

 東京大などの研究チームが、高等専門学校の歴史の授業にオンラインゲームを導入し、娯楽以外の効用を実証するための研究を進めている。

 何をいまさら、という気がする。ほかならぬコーエー三國志シリーズで、俺は中国の地理に明るくなった。南船北馬なんていう字面をいくらながめても、なにがイメージできよう。ゲームなら一発だ。長安と洛陽だってなんだって来いという具合で、世界史に本当に役立った覚えがある。
 俺の趣味は競馬だが、俺が競馬のおおまかな全体像を掴めたのは、ダビスタのおかげだ。競馬を知らない人に、牧場での生産からはじまり、競走馬になり、引退して、血を残しといったサイクルを説明しようと、ほとんど不可能に近い。その人がゲームを知っているならば、競馬ゲームを渡せば、一番手っ取り早い。細かな点は後からいくらでも直せる。
 むんずと掴む最初の一手、それがわかるとわからないでは大違いだ。「わかるから楽しい」ではなく「楽しいからわかる」。「わかる」のがハードル。「楽しい」があくまで先に来るべき。それがエデュテインメントのあり方。ゲームは多くの人にって楽しい。これを利用しないのは大馬鹿だ。無能教師のクビを切って、コーエーにありとあらゆる時代の歴史シミュレーションを作らせよ。