HERO'S 2007〜ミドル級世界王者決定トーナメント決勝戦〜

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/other/live/2007/2007091701/index.html

 昨日は仕事を早く切り上げて帰宅。九時を少し回っていて、テレビをつけたら桜庭和志柴田勝頼の頭にガッツンガッツン鉄槌を食らわせているところだった。いきなりサクの試合かい。で、どういう経緯かこの展開(後からビデオ見たら、柴田が先にパンチ連打しとったのね。しかし、ヒクソンの花束投げ捨てはプロレスラーらしくていい)。そいでもって、最後は腕を決めてエンド。桜庭、このあたりでは格が違うか。ヒクソン戦、ストライカー相手より安全そうだし、やってもらいたい……って、マスターズリーグみたいな扱いは失礼か。でも、あんまり殴られる桜庭を見るのは不安、正直。
 で、そのヒクソン・グレイシーの弟子というケビン・ケーシー(呼び間違えそうだから、いっそのことケビン・グレイシーにしちゃえよってのも失礼か)対ミノワマン。ケーシーはオールドスクール(?)な柔術スタイルで、見事に打たれ弱かった。美濃輪が脇を固めるようになれば、HERO'Sも盛り上がろう。
 宇野薫アンドレ・ジダ。見るからにジダ有利っぽい(見た目でね)ところ、そうはさせない宇野はかっこいい。でも、アゴがっこんやられて出血。判定まで持ち込んだあたりはさすがだけれども、判定結果はしょうがない。しっかし、ジダのタトゥー、タトゥーっつーか、あれは和彫りなんかね。J.Z.カルバン対ビトー“シャオリン”ヒベイロ。注目の一戦は……早期決着。ちょっとタイミングどうかと思ったが、ヒベイルーさんのコメントにも疑問はなく、適切だったようだ。一方で、こっちは判定に不満のメルヴィン・マヌーフとファビオ・シウバ戦。難しいところ。シウバはあっちのシウバの映像や名前も出てきて、いよいよPRIDEも過去のもの(?)か。
 山本“KID”徳郁ビビアーノ・フェルナンデス。KIDはボリュームダウンしたような印象。相手も柔術実力者とのことで、なるほどそんな雰囲気、体、動き。腕ひしぎ脱出あたりはさすがの動きだったが、抜群の当て勘は発揮されなかった。まあ、復帰戦だし、相手強そうだし、判定勝ちで十分か。なんだかんだいって、KIDには華があるし頑張ってほしいもの。しかしこの試合、審判、審判団がひどかったな。そりゃまあヌルヌルの件とかもあって、厳正にやろうってのはわかる。しかし、やるにしたって、体勢再現可能かどうかの判断で揺れ、延々と協議されちゃあ見ている方も萎えるし、やってる選手もやりにくかろう。レベルアップ望む。
 えーと、で、トーナメント決勝。ガンの飛ばしあいするカルバンとジダ。なんかもう、リオデジャネイロの裏通りのチンピラの睨み合いみたい(見たことないけど)で、地球の裏側からやり合いに来た彼らに敬意を表したい。結果はカルバンが寝技で決めた。強いな。まだ若いし、これはもう。
 …
 ……というわけで、けっこう楽しめたヘロス。PRIDEがああなって選手層も厚くなるだろうし、それに合わせて他の面でのレベルアップを望みたい。今のところ、地上波ミーハーには頼みの綱なんだから、頼むよ。あと、なんでセルゲイ・ハリトーノフアリスター・オーフレイム流さない。テレビ局の判断かFEGの判断かわからんが、これは残念だ。そいとそいと、やっぱり四点ポジションでの膝はあっていいんじゃないのか。そのかわり、見ていて股間がひやひやする差し合いからの膝を禁止とか。いや、そりゃあかんか。まあ、いいか。