野球脳の恐怖、俺、かつて菊地原が

http://www.nikkansports.com/battle/kameda/p-bt-tp1-20070918-257723.html

 日本ウエルター級1位の牛若丸あきべぇ(22=協栄)が、元WBC世界スーパーライト級王者浜田剛史氏の持つ15試合連続KOの日本記録に並んだ。WBA世界同級11位ファルカド・バキロフ(35=ウズベキスタン)に8回2分28秒、レフェリーストップによるTKO勝利。

 かつて菊地原毅(相武台高→広島→(時報)→広島→オリックス)がシーズン最多登板の日本記録を塗り替えようとしたときに、「鉄腕・稲尾和久の大記録を、記録目的に抜くとはけしからん」と非難を受けたことがあったが、それは誤解だといいたい。そのときのカープ、本当に左腕が居なかったと記憶する。さらに、後付けにはなるが、オリックス移籍後に最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得しているのだ。もちろん、その後に記録を更新した藤川球児久保田智之の方が、はるかに重圧のかかる戦いの中で登板し、結果を出していることは否定できないが。
 ……なんの話だったっけ。……牛若丸あきべぇの連続KO記録挑戦である。ネットで前評判を見たら、相手のバキロフが強豪であるのは確かなよう。それで、わざわざ深夜録画して、朝飯食いながら見た。亀田家との決別、どう出るのか。
 1Rからあきべぇ(名前は変えないのね)が飛ばす。対するバキロフは、後ろに重心を残すサウスポー。このラウンドは強引に行ったあきべぇが取ったか。2Rも飛ばすあきべぇ。だが、最後はバキロフが巻き返す。3Rになると、あきべぇの鼻血が目立つ。このラウンドは完全にバキロフペース。続く5Rは……放送カットされてたのでわからず。6R、相手セコンドの椅子がどけられる前に殴りかかるあきべぇ。バキロフは老かいな動きで、要所を押さえる。が、だんだんバキロフの動きが鈍くなってきたか。7Rはあきべぇ完全に優勢。あと一押しといったところ。しかし、大振りしてもなかなか当たらない。8R、ここでついにボディからバキロフが手をついてダウン。まだ維持を見せるが、ちょっと妙なタイミングでTKO。バキロフの白いトランクスが、最後は血に染まってピンク色になるくらいの激闘。最後は年齢差なんかも出たのかもしれない。
 ……というわけで、これで今までの対戦相手のことがチャラになるわけでもないけれど、結果を出したのはたしかってところだろうか。次は日本王者戦ということで、記録更新の相手として文句もないのだろう。あんまりこういう突進型のボクサーは好きではない(好き嫌い言えるほどボクシング見ていないが)けれども、まあなんかどうなるのか、できれば次も地上波でやってもらいたい。