たたかう男たちよ

goldhead2007-12-07

 深夜帰宅。つらつらとテレビ見る。アニメ。逮捕しちゃうぞ、そしてクラナド。なんだクラナド。なんとなくおもしろくて全部見る。天元突破グレンラガン。アニメだらけだ。グレンラガン。深夜放送で未見分補完しようと思っていたが……、最初の方で録画を忘れる。「まあいいさ、兄貴戦死の回だけ見逃さなければ」と思う。その油断が肝心の回の見逃しに繋がる。もはや見る必要はない。ニア登場、ニアと兄貴は直接対面しなかったのだな……。
 さあ寝よう、と思いながらチャンネルを回す。ボクサーの入場、チャンピオンの後ろ姿。湯場忠志の入場。コマーシャル。牛若丸あきべぇの紹介。俺はこれから起こることの結果を知っている。なぜ紹介フィルムがこんなに長いのかも知っている。しかし、見ずにはおられない。あきべぇ、亀田家との関わりはなかったことになっている、あきべぇ。まあ、いいじゃないか。泥船からいち早く逃げたのだ。弱面子相手の記録作り。それもバキロフ戦でいくらかは、ほんのわずかには振り払ったろう。今度は文句ない相手だという。アパートの部屋、俺の部屋よりきれいだ。世話をしてくれる女の人くらいいるのだろうか。しかし、そんなことはどうでもいい。戦えばいいさ戦う男、12R32分を戦い抜けばいいのさ。
 しかし、試合はあっという間に決着するのだと俺は知っているのだった。なんと残酷な俺。
http://www.nikkansports.com/battle/p-bt-tp0-20071207-292328.html

 開始10秒、得意の右ストレートで王者湯場からダウンを奪った。だが、「KO勝利」が頭にちらついたことがあだとなった。打ち急ぎ、ガードが甘くなったところに左ストレートを食らった。最初のダウン。1度は立ち上がったが7連打を浴びた。もう立ち上がることはできなかった。

 湯場、ダウン。あまりにも早く立ち上がり、ダメージが少なそう。VTRで見ると、えらく食っているように見えた。取り返すクロス、クロスよりも早い、脇を締めたコンパクトの直撃。明らかにダメージの大きいあきべぇ。三階級王者はこの機を逃さない。短い間に、めまぐるしい展開。凝縮された攻防。しかし、王者の力が違ったのか。防衛王者のインタビュー。試合開始前はあきべぇコールが大きかった。しかし、試合終了とともに、どちらのファンが多かったのかわかったような気がする。試合再放送見終えて、寝る。
 控え室のあきべぇ、部屋の角に向けて暗く沈んでいた。王者は慢心もなかった。あきべぇが王者に挨拶に行った。それでいいじゃないか。ちょっと投げそうになったときはドキッとしたけどな。ダウン奪ったあと、一瞬さ、ちょっと笑ったように見えたよ。油断、なのかもしれない。外野がそれを指摘するのは簡単だ。とても。

肉体を武器にして ただ一人立ち向かう 闘う男達よ 冷たい風に吹きつけられても

最終のゴングまで あきらめやしないのだ 闘う男達よ 虚勢は張るが 去勢はされない

ブルーハーツ/闘う男