北京五輪が終わった。いろいろあったので、まずはいいところ探しをしたい。箇条書きで。
○開会式の小姐たち
○開会式全体。大きな問題もあったが、大仕掛けイベントショーとしては、ここが到達点ではないか。ロンドン以降は路線が変わるか。
○内柴正人の謎の決め技。
○石井慧のリアリストっぷりと、パフォーマーっぷりの融合。小川直也の門下生であるだけのことはある。
○今回で引退が噂されるオリンピックおじさんの跡を継ぐか江頭2:50。
○200mバタフライ銅メダル・松田丈志の「自分色のメダル」。これ一番の名言。
○イチローが北島康介に向けて言った「君は魚類か」も名言。
○オープンウォーターの英国人選手、「もし大きな魚を見たら怖い。彼らは人間じゃない。歩き回らないし、普通じゃない」も名言。
○北島が遠泳に転向したら、この銀メダリストにとって脅威。
○女子ソフトボールの鉄腕ガールズ。
○フェンシングの80年代SFっぽい防具。
○劉翔の棄権に関する悲劇性、物語の大きさ(棄権が「よかった」わけではないので……)。
○なでしこジャパン、対アメリカ戦最後の一点。
○グルナラ・ガルキナ=サミトワ。障害でいいレースをしていたと思ったら、平地にも出走していた。先頭を走っていたが、超スローの展開。差し脚でケニア勢に劣ることは明白なので、ペースを上げたいはず。しかし、解説曰く「メダリストや世界記録保持者がいる高レベルのメンバーで、なかなか飛び出す勇気を持つのはむずかしい」とのこと。結果、最後のペースアップについていけず。レースタイムはレコードから大きく遅れるもの。このあたりの距離の駆け引き度の高さは競馬などに通じる。
○女子マラソン、キャサリン・ヌデレバ。展開に左右される脚質。身の回りでも、案外ファンが多い。また走るところを見たい。
○ワンジルの男子マラソン。こちらはハイペースの潰し合い、アメリカ競馬のよう。
○男子4*100mリレー。朝原の喜びっぷりは絵になった。リレーは運動会の花形。
○朝原の奥さんが奥野史子だったので驚いた。
○野球決勝戦、韓国対キューバ。正直、どっちが勝ってもいいから、妙な制度の延長戦に行かないでくれとは思った。
○末綱聡子、前田美順ペアの大金星の瞬間、そして宮本が言及した韓国の外野手の姿。
○ボルトのスター性。
○男子110m障害のダイロン・ロブレスの眼鏡。
○女子走り高跳びの金メダリストの眼鏡の美人アスリートのアスリートらしい高速ウイニングランを背走で捉えようとするカメラマンの転けっぷりをスロー再生する国際映像。
○閉会式のロンドン市長。バックトゥザフューチャーのビフというか、ハリー・ポッターのハリーとハーマイオニー以外のもう一人というか、『時計仕掛けのオレンジ』のアレックス坊やの仲間というか、そんな感じ。カチコチの北京市長に比べてなんかだらしなくて、舞台の上でもロゲにベラベラ話しかけたりしてて、ロンドン五輪の方が面白くなりそうだと思った。
○TBSが「男子200m決勝は11:20スタート予定」みたいなテロップを出し続けてた。実際、その時間にスタートした。「このあとすぐ!」批判に応えてのものだと思うが、これは評価してやるべき。
……よくなかったところはまた別に。