豚肉が高くて買えなくなった話

写真にとくに意味はないです



おれは毎日野菜炒めを食って生きている。「毎日?」と思った人間はおれのXを覗いてみるがいい。

 

野菜炒めといっても、野菜だけで構成されているわけではない。肉を少し入れる。「肉野菜炒め」といったほうが正確かもしれない。

 

豚肉を入れていた。豚肉の切り落とし。ジャンボパックで。ジャンボパックは大きいパックで、そのぶん100gあたりの金額が安い。安い輸入肉の安いジャンボパック。おれが二十年通いつづけているスーパーのジャンボパック。

 

とはいえ、ジャンボパックも値上がりを感じていたところだ。前は特売で100g79円、普通に89円くらいだったものが、今は118円になっている。おれはこのスーパーについて、野菜と肉が安いという理由で通っているのだが、ひょっとしたらそういう戦闘力は落ちているのかもしれない。とはいえ、一番の理由は通勤路にある、というのが一番大きく、他の安そうなところに行こうとすると寄るのに十五分から二十分かかってしまう。それは面倒くさくていやだ。

 

まあいい、もう100g118円で手を打つ。そういうつもりで豚肉の切り落としを買っていた。そうだ、この段階で「豚肉が高くて買えなくなった」わけではないのだ。

 

では、100gあたりの値段がさらにアップしたのか? 違う。100gあたりの値段は変わらない。なにが変わったか? ジャンボパックの肉の量がさらにジャンボになったのである。

 

ジャンボとはいえ1パック500〜700円台だったものが、ある日見てみると、軒並み800円以上になっていた。おれは一人暮らしだし、肉をそんなに使わない。使わないなりに、ジャンボパックを日々消費しているわけだが(一、二日くらいの消費期限切れは気にしない)、850円くらいのパックの肉を使うのはちょっと難しい。「もっと肉食えばいいだろ」という話ではない。それでは無駄遣いというものだ。

 

それになにより、単品で800円もする肉のパックを買う、ということに非常な精神的苦痛を覚えた。苦痛? まあいい、なんかすごく抵抗があった。「え、これだけで800円いっちゃうの?」という。正確には「859円」とかだが、まあなんだ、「すごい出費」という意識が強かった。おれのなかで肉のパック700円台と800円台との間にすごい壁があったということである。

 

しかし、スーパーにはなんのメリットがあるのだろうか。やはり四人家族などから「ジャンボパックをもっとジャンボにしてくれ」という要望があったりしたのだろうか(そういえばこないだアンケート用紙置いてたな)。一つの容器にたくさん肉を詰めるぶん、容器の節約に……いや、あまりかわらんような。やはり単価が高い方が儲けが出るのだろうか。そして、「まあ、100gあたりの値段は変わらないのでいいか」という人の方が多いのだろうか。まったくわからん。スーパー店長は教えてくれ。

 

で、おれはどうしたものか考えた。考えて、豚肉を買うのをやめた。代わりに、鶏のササミを買うことにした。鶏のササミのジャンボパックである。昔、ササミをよく食べていたころ、100g48円とか異常な安さだったと思うが、今は100g88円である。おれのなかで100g100円以上の肉は……というところもあって、これなら合格点だ。で、ササミだけだと味気ないのでレバーなども買う。内臓も少し高くなったような気はする。

 

というか、やっぱり食料品値上がりしているよな。目に見えてわかりやすいのが100円ローソンで、もう100円の商品の方が少なくなってしまったのではないか。いやはや。

 

というわけで、まあ、こんな感じの野菜炒めを食べることになる。鶏ササミ、鶏レバー、キャベツ、白菜、もやし、ピーマン、油揚げ。味は味覇、ナンプラーorオイスターソース、たまにカレー粉。飽きることはない。

 

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おれ愛用のまな板シート。おれは木のまな板が好きなのだが、いちいち肉とか用に別のまな板を用意するほど広い台所じゃない。なので、これを使う。肉を切るのに使う。玉ねぎなんかにも使う。使ったら捨てる。まな板シートはすばらしい発明だ。