もうブロガーでいいや


 俺が書いているのはブログで、俺はブロガーということでいいやという気持ちになっている。ブログというのは、出始めのころはやはりなにか新しめの、流行の、そういったものの語感という風もあって、どうもなんとなくいけ好かないやつであって、これはダイアリー、日記だ、俺が書いているのは日記やメモだということにしていた。
 が、どうももう、なんというか、ブログというものもいろいろの新興ネットワークサービスなどに隠れ、衰退するままで、後に残ったのは時流に取りのこされたおっさんばかりという有り様であって、そうなってくるとブログやブロガーというものが自分にしっくり来るようなところがある。観測範囲? 知った話か。
 というわけで、俺はブロガーで、これはブログです。
 ちなみに、俺が心地良いと思うのは無くなる直前の横浜松坂屋やなにかであって、はっきり言って死臭を好むハイエナ、あるいは腐敗臭の中に居心地良い銀バエの感覚。俺がこのところ東京競馬場に行くのも、異常なほどの人出、熱気などが十年昔に比べて感じられないところであって、なかなか悪くないのだ。大井競馬程度のピカピカさにも嫌気するところはあるのだが、どうも府中の大きすぎるがゆえにがらーんとしているところの良さもあって、南武線の駅数を除けばかなりいいスポットという気がしてきている。新しい廃墟というような。
 そういう意味で俺に好かれるものは存続を危惧すべきである。おしまい。