KEIRINグランプリ09というか、競輪について考えてみた

競輪の壁をよじ登ろうとしているのだけれども


 ちょっと競輪に興味を持っている昨今。ここにきてビッグレースがあるとなれば、それを勉強の題材に使うのはぴったりだろうと思う。いや、もちろん、「グランプリは特殊だから」というような話もあるかもしれないが、まあまだその段階にまで行っていない、本当の初心者だから。
 でもって、やはり、競輪の壁というものを感じているわけだ。まあ、どんなジャンルにも壁はあると思うが、それの競輪版だ。で、その壁がどんななのかを見るのは、むしろ競輪ファンがどう考えているというのかを覗くと、自分の中でもいくらか整理がつく。たとえば、昨夜は2chの競輪板の「競輪に若者を寄り付かせる手段を考えるスレ」などを読んでいた。
 で、俺の場合だが、まず、競輪場の汚さとかイメージについて、これは全然問題ない。というか、むしろ歓迎したい。また、車券の券種だの買い方(入力的な意味で)だのも、競馬とほとんど一緒だからわかる。それはいい。
 ただ、「ライン」の問題。これを八百長のように感じるかどうか……なのだけれども、俺、それ自体はなんとも思わん。むしろ、競馬だってスタートと同時に全馬が全力疾走するわけじゃないし、騎手同士の展開みたいなものもあるし、ラインに近いようなものもあるだろう。また、展開予想がメーンだというのならば、たとえば競馬にだって「本命は差し馬のこいつだけれども、行った行ったが怖いから逃げ馬二頭を押さえておこう」みたいなのはある話だし、競輪ではその要素が大きいというなら、そういうものかと思うだけ。
 ただ、その先というか、先の先だ。そのラインというものがあって、まあ今回のグランプリならグランプリで、関東と福島と岐阜のラインがあって、二車が単騎です、というのはたぶん決まっていることだろうし、それぞれの中で並び順と役割というのもおおよそ決まっていると見ていいのだろう。もちろん、俺はそれについて、今回限りのいろいろの情報を読んで知るだけで、頭の中に基本的な競輪世界の情報があるわけじゃない(たぶん、一般戦とかはその情報の引き出しで車券を買うんじゃないだろうか。いや、競輪新聞のあの数字の羅列から読み取り、組み立てられるのか)。だが、それはまたべつの話だし、最初からそんなのを知ってる人間なんてのはいないだろう。まあ、ここまではいいんだ。

 ただ、この先、「どう車券を買うのか」というところがちょっとというか、要するにわからんのだ。どう組み立てるのか、と。……と、しかし、俺が競馬初心者に「馬券ってどうやって買うんですか? つーか、お前、どうやって決めてんの?」とか言われたら、「すみません、よくわかんないです。レースごとに行き当たりばったりです」とか言うしかないし。こっから先が、じゃあ車券を予想するという段階か。
 となると、やっぱりとっつきにくいというか。その、ストーリーが描けないというか。いや、初心者に描けなくて当たり前なんだろうけど、たとえば競馬だったら「新聞で◎のついている勝ちそうな馬」というか、べつに「名前が好きな馬」でも「武豊という有名人が乗っている馬」でもいいけど、それを本命にしたら、まああとは単勝買って、適当に馬連でも流せば、それはそれでひとつ形になる。だが、どうも、競輪はそうじゃないのだな、とか。
 こう、いろいろの人のブログなどを見まくってみたが、なんというか、「この展開ではこう」と、一連の三連単の買い目などがあって、またべつに、「この展開ではこう」と、べつの買い目が列挙されているというか、そういうのが多い。なんというか、競馬感覚から見れば、一つのレースについて二つ予想を出しているような。いや、競馬だってそういう買い方もある。たとえば、こないだの有馬だったら、「フォゲッタブルを軸に馬連。ただ、リーチザクラウンの前残りも警戒して、単複とワイド流し」とか。そういうスタイルで馬券買う人もいる。あるいは、ボックス馬券などもそういう面もあったりする。でも、どうも、競輪はそれがスタンダードか? というような。もちろん、このグランプリ競走特有の事態というのもあるだろうが、しかし、なんかそういうもののように見える。
 となると、どうもなんというのか、「むむ」となってしまう。たとえば、素人がとりあえず参考にしたいのはスポーツ新聞の団子なのだけれども、どうもその、団子的思考では収まりきらないところに車券の本筋があるのか、というような。「新聞で予想しているくらいの人の◎→○▲△でも買っておけば、とりあえずレースの流れくらいは見られるか」というわけにはいかない、というような。このあたりはよくわからん。ただ、どうも、実際に車券を買う人の買い目をネット越しにパラパラ見ていたら、そう思えてきた。ただ、花月園に落ちていた寂しげなはずれ車券は、そんなに多点買いをしているようではなかったが……。

KEIRINグランプリ09


 まあ、しかし、悩んでいてどうするというわけでもないし、どんな博打でも、とりあえず100円でも買って見るというのが理解への早道だ……というつもりで花月園で買いまくっても、まるでわからんかったのだけれども。いや、しかし、あれは無防備というか、なんの知識もなさすぎた。
 そういうわけで、わからないなりに今回のレースを考えてみよう。まず、なんというか、関東のラインというが鍵というか、そのような話のようだ。これがどうも強力らしい。そして、それをひっぱる平原康多の出方というのが鍵らしい。よくわからんが、競輪のネット投票会員誌(競輪知らんくせに、こういうのは読んでる)でも、白川道が「もう死に役ではすまされない」とか書いてたし。でも、一方で、神山雄一郎にグランプリを獲らせるために、みたいなところもあるらしい(しかし、正直、この大レース、この賞金で死に役になれるほどの強固なライン主義が存在しうるというのはよくわからん。ラインの中で賞金の分け合いとかあんの? みたいな)。しかし、じゃあ、それぞれの場合どうなるの? 武田豊樹はどうなるの? さあわからん。あと、大ギアの山崎芳仁とかどうなの? そこから先を考えたりする知識と知恵がない。困る。比較検討材料がない。これが競馬だったら、「冬の京王閣は父か母父にミスタープロスペクターの血が入ってる選手の連対率が高い」とか、そんなファクターから予想もできようが。え、なにその馬人間? 脚質は逃げ?
 ……とか妄想してもしょうがないし、ここは素人らしくミーハーなところから買う。だいたい、昨日のSSカップみのりも、競馬ファンとして山田裕仁から買っておけばよかったのだ。「マリンフェスタの馬主だから」という理由で。となると、ここは武田豊樹に期待しよう。見ろ、名前の中に「武豊」が入ってる。それに、武は今日のテレビ中継のゲストだろ? 暗号だよ。タカモト先生だよ。だったら、武の相手は内田博幸東京大賞典もそうだったし、それじゃあ昨日のみのりで村上「博幸」が入った4番が怪しいに決まってる! 8=4だ!
 ……とか言ってては競輪ファンに失礼か。でも、わかんねーから武田豊樹がなんかこう、どうあってもなんかこう、ラインならライン、自力なら自力というか、ようわからんがともかく勝って、マイクパフォーマンスで、「アイム武田! 清水宏保、聞いてるか! ここに来いや、この舞台で勝負じゃ! オラエー」とか言ったりしたら盛り上がると思うし。いや、ごめんなさい。武田さんのキャラ知らないです。
 で、まあ、そんじゃあ、武田豊樹から神山雄一郎海老根恵太伏見俊昭、それに石丸寛之に流します。あと、よくわかんないのに、なんとなく競輪風か、というところで、山崎芳仁=伏見俊明を押さえてみます。おしまい。あと、この記事について、競輪に関する事実誤認がありましたら申し訳ありません。まあ、いずれ自分で誤認をわかるようになったときのための覚え書きです、と。
 

追記:やべー当たったー!

 3479-8-3479で折り返してた方の三連単が当たった! あと、買い足した9から8、3、4の二車単も。もちろん、武田からの二車単とか、あと、三連複とか買い散らしてたけど、ともかく万券やし、プラスだ。すばらしい。いいじゃないか、競輪。競輪サイコー。これで昨日とこないだの花月園の分あわせて、たぶんトントンくらいになってるはずだ。よし、来年からがんばるぞー。競艇とオートもやるぞー。おしまい(←場合によっては人として)。