うさぎスマッシュ展に行く

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女が「うさぎスマッシュ展に行く」という。うさぎをボール代わりにラケットでぶん殴る前衛芸術(炎上必至)のたぐいかと思ったら違った。

東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO

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ようは上のリンク先にある通りのことである。まる。で、この機械はおもしろかった。三本の木の棒を回すと、少し離れたところにある同様の機械の棒が同じように動く。二人で二つの機械を触れば、お互いの力を伝え合うことになる。もちろん、これが地球の裏側とでも同じようなことはできるだろう。

二階で放送されていた(展示は三階と一階)ビデオの説明によると、タンジブル・ビットというものらしい。ピクセル、ビットに沈み込んだ情報というものを水面上に浮上させるとか、そんな比喩を使っていた。ただ、タンジブルの先にあるラディカル・アトムズについては理解の範疇を超えていたのでよくわからない。

タンジブルユーザインタフェース - Wikipedia

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これは世界の仕組み(世界政府?)を図式化しようという試み、を見せるもの。それが目論見であろうとは思うが、出来上がったものは圧倒的にわけがわからない。しかし、そのわからなさが可視化されるとまるで曼荼羅のごとくで、思わず拝もうかと思った。拝みはしなかったが。わからないのをわからせる方法でわからないものを提示するわけのわからなさ、悪くない。

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おっさんもそう思わないか?

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現代アート的だな、というのはこれ。液体である。容器いっぱいの液体の間を歩いて行く。中に入れるのは一人。服や持ち物に付くと取れないからと、かばんなどは置いて入る。撮影はオーケー。一歩進む二歩進む、本当に液体だろうかと思う。これはなにかわからないとカメラのオート・フォーカスが迷う。おれは「本当に液体なのかよ?」と天邪鬼な気持になるが手を突っ込む勇気はない。が、歩くと振動で少し表面が揺れる。あるいは幻想だったか。

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引退したドッグ・レースの犬を人間の臓器として使えないか、といういささかグロテスクなコンセプト。しかし、犬のこれにしろ、ヒツジの透析にしろ、おれこれ鳴子ハナハルのエロ漫画で(以下略)。

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あとは完全に攻殻機動隊かよ! というようなのがあったり。

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スプツニ子!の作品があったり。曲の「ダ・ダ・ダ」が頭にこびりついて、常設展の浜田知明「初年兵哀歌」を見るあたりまでリピートしつづけた。

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美術館を後にして、深川丼など食う。

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清澄庭園(入園料150円)で鳥などを見る。……名石の公園言われましても、石の良し悪しわかりませぬもの。

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やがて日も落ち寒くなり帰途につく。

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門を出るとき庭園の入り口の門松が寸胴なのに気づく。徳川家と岩崎弥太郎? などとWikipediaなど見て勝手に想像する。

門松 - Wikipedia