圧力鍋でゴロっとした肉の肉じゃが作るー!

おれは圧力鍋を「ほしいものリスト」から贈っていただいて以来、圧力鍋に夢中であるといっていい。ロックピンが上がるまでの緊張感、加熱中の爆発危険性、いつ下がるかというもどかしさ、なにもかも面白い。

その面白さで脳のどの部分が働いているかというと、クロスバイクロードバイクに夢中になっていたときの自転車いじり、あるいは新しいレンズを買ったりしたときのカメラいじり、そのあたりである。なにか、似たようなところが働いている。

で、肉じゃがを作ることにした。ビーフシチューを作ったときのじゃがいもとニンジンと玉ねぎが残っていたからだ。あとは肉だけ足せば完成じゃないですか、奥さん。

で、「圧力鍋 肉じゃが」などで検索した結果、次のレシピが出てきた。

食べ応え抜群♪ 圧力鍋でゴロッと肉じゃがのレシピ動画・作り方 | DELISH KITCHEN

厚切り肉で肉じゃがを? ゴロっとした肉で?

その発想におれはやられた。そんな肉じゃがは食べたことがない。おれは厚切りロース肉を買ったことがないが、これは買うときだと思った。ときは今だ!

……で、スーパーで物色して、「一切れでは心もとない」、「二切れでも足りないかもしれない」、「四切れではさすがに多すぎるだろう」、という結果、三切れで割引シールの貼られたメキシコ産豚肉を買った。

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……いくらなんでも、元のレシピから乖離しすぎているほどに肉々しい。というわけで、二個残っていた玉ねぎは一個、じゃがいも(新じゃが)も数を減らした。ニンジンも、少し小さめなやつ一本にした。

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これが、2.5リットルの圧力鍋調理可能限界に入り切るのか? 自信は半分半分っだった。とりあえず、肉を三段重ねてぶった切って、さらに半分にした。そして、レシピにあるとおりに圧力鍋に油をひいて炒めた。……肉だけですでに火が通らねえ。そこに、じゃがいも、玉ねぎ、ニンジンを投入。

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調理限界ギリギリ。たぶん、てっぺんを平均したらギリギリ。そういうレベル。満員電車に通勤者を詰め込むがごとく、均してみるが、限界というものはある。

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そして、調味料と水を注ぎ込む。「なんとなくレシピの三倍くらい」だ。いい加減だ。「酒、みりん、醤油は1:1:1」とどこかで聞いたような気がするので、50ccずつ投入。和風調味料は二袋投入。醤油がもうちょっとで使い切りそうだったので使い切るまで投入。忘れずに砂糖も投入。そして蓋をしないで煮立つのを待つ。アク取り。アクはいくらでも出てくる。きりがない。もういい。で、減った分をさらに日本酒(純米にごり酒)で補填。そして、蓋をして圧力開始。

でもってねえ、圧力鍋は圧力いっぱいになるとロックピンという部品が上がってきて、「圧力限界!」ってなるのよ。そこからごく弱火にして、いわゆる圧力鍋の調理時間というやつを測って、時間が来たら火を止める。そして、ロックピンが下がるまで放置。そういう流れ。

そんでね、今回はね、ロックピンあたりから蒸気が出始めても、なかなかピンが上がってこない。そういうときは菜箸でつついて様子を見たりするのだが、上がる感じがしない。「調理限界を超えてしまったから、いつまでたってもロックピンが上がらず、爆発するのではないか? あるいは空焚きになってしまうのではないか?」などと思う。少し弱火にしたりする。しかしまた、説明書を見て、弱火ではロックピンが上がらないという記述を見て、少し強くしたりする。強くしたりした。したら、すぐにロックピンが上がった。弱気は最大の敵。火を弱める。レシピに従って7分。この間、爆発物が真横にあるので緊張する。

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で、仕掛けたタイマーが鳴って、さらに10分くらいかどうか、ロックピンが下がる。開けてみる。なんか……火は通っている。肉をひとかけら食べる。柔らかい。柔らかすぎる。じゃがいもも一口。これはいける。が、肉じゃがというには、なにか水分が多すぎて鍋物のようだ。

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水っぽいときは、蓋を外して普通に煮詰めろ、とある。おれはそのようにした。が、これを煮詰めるには時間がかかりそうだ。さっき食べたとき、肉にもじゃがいもには味は染み込んでいた。まあ、いいじゃないか。おれは火を止めた。

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で、肉じゃがらしきものはできた。角煮ではない、肉じゃがである。玉ねぎの姿形はほとんど見当たらない。大きめに切ったニンジンはおいしい。肉はホロホロで、しかし肉じゃがのゴロゴロであるはずの肉がこんなにホロホロでいいのかと思う。まあ、いずれにせよ、適当な調味料の投入でも悪くない仕上がりだった。二食分タッパーに分けて、おれは肉じゃがらしきものを食べた。悪くないんじゃないのか。おれはそう思った。すごくいいぞ。

そして、これから圧力鍋を買おうという、おもに一人暮らしの人にアドバイスするが、大は小を兼ねる、だ。最小2.5リットルの鍋があるとしたら、一つ大きめの3.5リットルを選んでおけば余裕ができる。一回料理したら一回で食べきる、という人には2.5でもいいだろう。まあ、そんなところ。

 

 

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