これは映画だ、映画『オクジャ』を知る、観る

https://www.netflix.com/jp/title/80091936

ポン・ジュノ監督作『オクジャ』を観た。

……え、黄金頭さん、Netflixはじめたの? 否、女の家で観た。「大きな豚の映画があって、面白かったから観ない? え、知らないの?」。知らない。女は韓国ドラマ、韓国映画を観ているうちにたどり着いたという。

それにしても、おれは『オクジャ』をまったく知らなかった。まるで知らなかった。ほんとうに知らなかった。おれはそれなりに韓国映画ポン・ジュノ映画も観ているつもりではあるが、『オクジャ』知識まったくなし。なんだそれは。

それはもう、ネットフリックスが作り、ネットフリックスで配信されるネットフリックスの作品だったからというよりほかない。おれはネットフリックスの利用者ではないので、ネットフリックス作品のことを知らなかった。各種媒体に載っていたであろう情報も取り逃がしていた。そういうことになる。

おれはなんだか、おもしろくねえなあ、と思う。映画の内容ではない。なんかこう、そういう排他的な感じ。いや、べつに世の中の作品のすべてをあらゆるメディアで配信しろとかは言わない。そういうわけじゃない。もちろん、ネットフリックスは『オクジャ』に五十億円の制作費を投じているのだ。リスクを取っている。だから、自分たちの媒体だけを使うことになんの文句があるのか? そう言われるとなにも言えない。言えないけど、ネットフリックス限定ということで『オクジャ』のような良い作品が広まらん(広まらんと思っているのはおれだけかもしれないけど)のは、なんか、おもしろくねえよな。

オクジャ/okja - Wikipedia

Wikipediaによると、カンヌ国際映画祭でひと悶着あったらしい。なるほど、映画館にかからない作品が映画かどうか。映画とはなんなのか。ネット配信のサブスクリプションに金を払った人間だけが観られるものを映画というのか。

が、しかし、どうだろうか。そもそも映画というもの、金がなくて映画館に行けない人間を排除してはいないだろうか。あるいは、単館上映の映画は、地理的に見に行けない人間を排除していないではないだろうか。そんなことを考えると、まあ、ネットフリックス限定作品が映画でないわけではないよな、というところに落ち着く。

というか、作品の質で言えば、『オクジャ』は他のポン・ジュノ作品に劣らないものである。劇場一本分の金を払うつもりで、ネットフリックスに金を払ってもいいんじゃないのか。そしたら、もっともっといろいろ観られる。フェアな金額じゃないのか。

でも、おれに情報が伝わってこなかったところで、おもしろくねえな、というのは残る。そんなにいろいろのサブスクリプションに金を払う余裕はないし、観る時間もないんだな。まあ、それはおれの事情。

で、肝心の『オクジャ』だけど、まあ、なかなかおもしろく、ヘビーな作品でもあります。主人公の少女はどちらかというと骨太系韓国映画主人公の戦闘力を持っているし、架空の巨大豚(どちらかというとサイかカバに見える)のCGの質感も動きもすばらしい。ちょっと肉食についての問いかけになっているところは、ある人にとっては不快感を抱くところかもしれないが、肉を食うということはこういうことだ、というところからは逃げられない。その葛藤があって、あのラストの下りがある。悪くない。

というわけで、レンタルしろよとか言えないわけだけれど、とりあえず観て損のない作品だぜ、と言っておく。

 

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