2020年に読んだ本・ベスト3

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今年は読書がはかどらなかった。たぶん横浜市中央図書館が閉鎖されていた時期があったせいかもしれない。もちろん、加齢による読書力(読書には力がいるのです)の低下もあるだろう。

 

『プロジェクトぴあの』

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理由はよく覚えていないが、山本弘作品を立て続けに読んだ。立て続けに読むくらいなので「いいな」と思ったわけだが、そのなかでどれかというと『プロジェクトぴあの』かな、という気がする。タイトルだけでいえば『まだ見ぬ冬の悲しみも』だけれど。

 

翡翠城市』

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今年はなぜか読書全般、とりわけ小説を読む気力がなかった。そのなかでも、なんとか読み切ったぜ、というのがこのファンタジーというかSFというか。続編が出たら読むだろうが、いつになるかはわからない(おれの事情ね)。「ああ、なんだ、まだおれはそこそこ長い小説を読めるな」と思わせてくれた。

 

『水はみどろの宮』

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最後は、もう最近読んだ本なのだけれど、やはり石牟礼道子はとくべつにすごい。どのあたりがとくべつにすごいのかというのは、あなたの判断に委ねたいので、おれは「すごくすごい」と言うしかない。これが児童向けに書かれたというのは衝撃だ。おれはまだまだ石牟礼道子世界に立ち向かう必要がある。

 

……というところ。本当に今年は本が読めなかった。コロナ禍において、部屋にいて読書するなんて向いているように思えるのだが、そうでもなかった。読みかけて放ってしまった本も山ほどある(それはこの日記には記されない)。理由はよくわからない。まあ、べつに本なんて読んでも読まなくても死ぬようなものでもないし、という気もするのだが、本をまったく読まなければ死ぬような気もするので、図書館の閉鎖だけはやめてもらいたい。もちろん、「図書館が新型コロナウイルスの感染源だ」となれば、そうもいかないのだろうけど。

え、本は買え? 買うものだ? おれの死にかけの父親のようなことを言ってくれるな。金がないんだ。金があればな、新しい小説も、新しい漫画も読めるんだ。有馬記念で大損害を出したおれにそんなこと言ってくれるな。

まあ、来年は、もうちょっといろいろ読みたいとも思っているので、読もうかなという気になっているのだが、年末年始の休みの間に読もうと借りた長編の序盤でへたっているので、望み薄かもしれない。

 

以上。