シネマ・ジャック&ベティのメンバーズ会員になるのこと

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ジャック&ベティではたくさんいい思いをしたから、これを機にメンバーズクラブに入るか。

2020/04/07 00:19

おれはちょっと前にこんな記事を読んで、そんなことを書いた。おれは有言実行の人間である……とは言わないが、すぐに横浜シネマ・ジャック&ベティのメンバーズクラブにオンラインで申し込みをした。年会費2,000円。少しの足しにでもなれば。

www.jackandbetty.net

しかし、おれ自身が来月にはどうなっているかわからない身でもある。なぜかわからんが、銀行の残高がひどいことになっている。一つには馬券で負け続けているというのはあるが、それにしても、おれはそんなにギャンブラーではない。べつに給料が下がったという話もない(もちろん上がりもしない)。年度末の仕事のストレス、新型コロナウイルスによるストレスで酒の量が増えている、というのはあるかもしれない(アードベッグ恵んでください)。しかし、それにしたって不景気なんだ。なんだかわからんが。

でも、ジャック&ベティのメンバーズクラブに入る、そのくらいのことはしてもいいだろう。後ろめたさもある。おれは、ジャック&ベティに限らず、ウイルスの流行以降、「どうも映画館には行く気がしないな」と思って、そのとおりにしてきたからである。おれには映画館の危険度はわからない。わからないが、なんとなく気が進まないところがある。この場合、素人判断で安全と思って行くか、行かないかとなると、「行かない」がベターな選択ということになるだろう。「行かなかったから感染した」ということはありえないからだ。おれは理髪店についても同じ態度を取っている(結果的に東京都の、そして神奈川県の休業要請の対象に映画館は含まれ、理髪店は含まれなかった)。

が、ジャック&ベティになくなってもらっては困るのである。だから、とりあえず2,000円投じた。そうしたら、すぐにメンバーズカードとメンバーズ会員(メンバーズ会員?)瓦版と上映スケジュールなどが送られてきた。上映スケジュールには、やはり新型コロナウイルス対策について書かれていた。チケット販売数を半分くらいにすること、ブランケットの貸し出し中止など。で、なんとなくスケジュールを見ていると、『愛国者には気をつけろ! 鈴木邦男』という作品が目に入る。ドキュメンタリー映画らしい。こういうのは、ジャック&ベティで観るくらいしかねえんだよな、とか思う。そういや、見沢知廉の映画もジャック&ベティで観たよな、とか思う。思って、上映日時なんか見たりもする。「行こうかな……」。

と、思ったら、会社でとっている神奈川新聞の紙面で以下の記事を見た。

www.kanaloco.jp

配管機器、いや、廃館危機。そして、休館のお知らせ。

新型コロナウイルスの感染爆発の防止に向けた緊急事態宣言の影響で、ミニシアター「シネマ・ジャック&ベティ」(横浜市中区)が8日、休館に入った。

行こうかどうか迷う前に、休館に入ってしまった。おれが言えた義理じゃないけれど、心配だ。

7日夜、再開後の劇場鑑賞券とともに、スクリーンに自身の名前を上映する権利などをセットにした新商品を同館のネットショップで販売を始めた。

おれがメンバーズ会員を申し込んだときには気づかなかったな。タイミングか、おれが見逃しただけか。いやはや。ああ、心配だ。「ああ、心配だ」というほどの常連じゃないけれど、やっぱりおれはジャック&ベティというミニシアターによって、いくらか映画の趣味も広がったと思うし、舞台挨拶というものの楽しさも知った。おれも頑張る、とは言えないし、そういう人間でもないが、せめてジャック&ベティは生き残ってもらいたい。何度も言うが、言えた義理でもない。それでも言うのだ。そして、もしもおれより豊かで行きつけのミニシアターがある人がいたら、このような取り組みに応じてほしいな、などと思うのである。言えた義理じゃないけれど、おねがいだ。虚空に消えるかもしれない、それは小さな、おねがいだ。

www.jackandbetty.net

 

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このときは白石和彌監督や井浦新の話を直に聞けた。

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このときは森達也監督にサインしてもらえたし、ひとこと言葉を交わせた。

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もう観られないかもしれない映画の一つである『ヤクザと憲法』も観られた。

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そんでもって、おれは若松孝二監督を直に見て、話を聞いて、サイン入りのパンフレットを持っているんだぜ……!