樋口一葉の五千円札を見た

 見た、というか見せてもらった。「マゼンタが強いなぁ」というのが第一印象。競馬行って赤ペンで汚れた手で触った紙幣みたいでもある。これはちょっと見慣れるまで時間かかりそう。ちなみに、福沢諭吉留任の一万円札は、やはり発行当日に見せて貰った。あれはなんか、今までのとちょっと違ってて贋札みたいな印象だった。このたびの新札で、見ていないのは一番出回ってそうな千円札となった。
 ところで、樋口一葉の他に女性を紙幣にするなら誰?という話になった。「与謝野晶子」、「卑弥呼」、「まつ」、「淀君」などという名前が挙がったが、思いの外難しいものだ。フェミニストなんかは「男の名前ばかり残る、男主導の歴史が男によって記されてきた悪しき結果だ!」とか怒りそうな感じだ。俺は「メイ牛山」を提案したが、一秒も待たずに却下された。