近ごろ知った二つの英単語

 当たり前に知っている人には、当たり前のことであろう事を書く。「聞くは一時の恥、聞かぬは末代の恥」と言うけれど、知らずにいて新たに知ったことを書き留めることは、聞くだけよりもちゃんと記憶にとどめることができるからだ。なんという向学心。誰かお金を下さい。
 一つは、韓国のカジノが舞台となった贋札事件について、ワイドショーのコメンテーターである大学教授が言った一言から。「カジノはマネーロンダリングに使われる」という話をする際に、「ロンダリングってのはコインランドリーのランドリーと語源が一緒なんだけど」と付け加えたのだ。そうか、マネーロンダリングはコインランドリーの仲間だったのか、というわけだ。新英和中辞典によると「laundry」項には「古期フランス語「洗濯する人」の意; launder と関連語'」とあり、「launder」項には「ラテン語「洗う」の意'」とあった。今後の人生において、コインランドリーにお世話になることはあるかもしれないけれど、マネーロンダリングには縁がなさそうだ。
 もう一つは、印刷物に「miura hanto」と書いてあるのを見かけたことから。要するに「三浦半島」のことである。「なんだよhantoって。ローマ字はダセェな、英語にしろよ」と思ったものの、そこで自分が半島を意味する英単語を全く知らないことに気が付いたのである。辞書をひくと「peninsula」とあった。ペ、ペニンシュラ?なんか聞いたことあるな。ペニンシュラ・ホテルなんてのがあったような気がする。あれは「半島ホテル」という意味だったのか。というわけで、三浦半島はthe Miura Peninsula、伊豆半島はthe Izu Peninsula、朝鮮半島はthe Korean Peninsulaとなるわけである。今後の人生において、ペニンシュラ・ホテルやコリアン・ペニンシュラに縁はなさそうだけれど、三浦か伊豆あたりなら温泉を通じて交流を図っていきたいところである。
 翌日追記:ペニス(penis)とペニンシュラは、ロンダリングとランドリーくらいの仲かな、と思って検索。結果、まさしくそうであった(http://www.alc.co.jp/eng/vocab/etm-cl/etm_cl068.html)。と、思いつつ違うページを一応見たら、全然違うようだ(http://gggzzz.cool.ne.jp/zakkisou/mukasizakkisou/0205zakkisou.html)。ペニスと半島のアナロジーは悪くないと思ったのだけれど、世の中そう上手く出来ているものでもないらしい。