最近、Mylene Farmerのアルバム"ANAMORPHOSEE"を聴いている。ミレーヌ・ファルメール、フランス人の、女性の、歌手だ。というか、これくらいしか知らない。以前、二百円か三百円で古本屋の片隅のCDコーナーで買ったものだ。これはとにかく、ジャケットの写真とフォントがよかったのだ。それに、フレンチポップというのか、そこらあたりは好きなので、これは当たりだった。当たりなので買った後もよく聴いていたのに、あまりに知らないので検索してみた。すると、詳しいサイトを幾つか発見（http://bebeisobe.cool.ne.jp/bebe/mf/mf.htm、http://homepage1.nifty.com/lf_nishino/）。なるほど、フランスではずいぶん有名だが、日本で大人気というわけでもない（とはいえ俺が持っているのは日本語版だけど）らしい。この、なんというかシアトリカルな雰囲気、ケイト・ブッシュにちょっと似ていたり？
で、このアルバムで一番好きなのは一枠の"California"だ。文句なしに。なんというか、ヨーロッパ人から見たアメリカ像というか、そこらあたりの感じ。ジェーン・バーキンの「バビロンの娘」とか、コクトー・ツインズの"Heaven or Las Vegas"みたいな。いや、そんな大雑把で適当なくくりはどうでもいい。この人の曲の幾つかは、不思議と胸をせつなくさせる。そこらへんの魅力がある。
しかし、ファルメール。ファルメールと聞いて何を思い出しますか？ 日本人のうち十人に一人は「ああ、ファルメル、シャアの乗ってたムサイ級でしょ。艦長はドレンだっけ？」と答えるのではなかろうか。そう、シャアの由来がシャルル・アズナブールならば、ファルメルの由来がミレーヌ・ファルメールであってもおかしくない！ 俺はそう思って調べたが、そういう言及は見つからなかった。それに、ファーストアルバムが87年らしいので、時期的にはどうだろう。シャア専用ムサイ＝ファルメルの名称は後付だというが……。
しかしなんだ、ガンダム世界の艦船の名前はカッコエエのが多いな。観閲艦隊司令グリーン・ワイアット中将のバーミンガムに、それを待たせるレディのリリー・マルレーン。ドゴス・ギアと言われると平伏するしかないし、グワジン・グワダン・グワンバンと活用されてはたまらない。サダラーンにレウルーラにアドラステアとくれば、どこの名馬かと思う。うーん、奥深いガンダムの世界である。
……俺は何の話を書いていたのだっけ？
