巣立ちヒナ、再び

 五月の終わりごろ、事務所の中に小雀が入ってきてしまう(入れてしまった)小事件があった(id:goldhead:20050526:p4、id:goldhead:20050527:p2、id:goldhead:20050528:p3)。そしてまた、昨日からベランダにスズメの鳴き声がやまない。ときおり別のスズメがやってきて、チュンチュンが合唱になるのも前と一緒だ。もちろん、前のヒナは巣立っていったのだから、別のヒナだ。
 スズメの繁殖期について調べると、2〜9月とあった(http://www.nikon.co.jp/main/jpn/feelnikon/birds99_00/200003/)。同じ親がまぐわってまた産卵したのか知らないけれど、このビルのどこかには巣があって、我が事務所の狭いベランダが、巣立ち雛の安全な保育所になっているのだろう。
 関内のスズメは実に都会的な存在だ。こういう、ドメスティケイトされた動物(家畜)でもなければ、また完全な野生でもない動物を指す、何かいい言葉があったかと思う。「都市鳥」ではなく、もっと鳥以外も含んだ言葉。いろいろ検索したが突き当たらず、何か夢の中で架空の本でも読んだのかも知れない。
 これを書いている昼休みも、ヒナは鳴きやまない。こうなると、前に慌てて買ったココナッツ・パウダーのエサでもやりたくなるが、そこはグッと我慢。ドアを開けて一目見るのも我慢。一度目にしてしまえば、思わず心配性になってしまうからいけない。まあ、以前ちゃんと巣立って行ってくれたので、あまり心配する必要もないのだけれど。