スカイマークエアラインズ・ハイ

 先週金曜の深夜、久しぶりにテレ朝の「虎の門」を見た。いとうせいこうが司会をつとめる、「しりとり竜王戦」の日だったのだ。この企画は今まで何回か見た覚えがあるが、この日もついつい見てしまった。俺は気づいたのだ、これはエディトリアル・ゲーム(id:goldhead:20051213#p7)の一種に違いあるまい、と。しりとりと言っても単なる単語の羅列ではない、テーマが決められている。しかも、フレーズでなければいけない(なければいけないわけでもないだろうけどフレーズでなければ答えられないだろう)。そこで各人の語彙とセンスが試される。それも、短時間で。
 思えば俺はこの手の番組が好きだ。古くは広辞苑を利用した「たほいや」。これもエディトリアル・ゲームの典型的な一つだろう。ここのところ面白くもない日本語番組が濫造されているようだが、こういう感じのゲームにするわけにはいけないのか。とくに「たほいや」はまた見たい。あと、同じいとうせいこうならばフジテレビの「社会の窓」も忘れられない(無論、改悪前である)。
 ん、そういえばいとうせいこう松岡正剛の『花鳥風月の科学』(id:goldhead:20050916#p1)の解説を書いていたっけ。あと、いとうせいこうといえば『ボタニカル・ライフ』(ASIN:4101250146)に感銘を受けた。ガーデニングではなくベランダ園芸‘ベランダー’である。俺がベランダどころか室内でしこしこ植木鉢を増やしていく一つのきっかけにもなっている。
 話が逸れた。竜王戦か。俺がこの番組に一つ文句を言いたいのが、出場者が皆「名人」ということだ。竜王戦という名称や将棋盤を使っていることから、これが将棋を模したことは明白である。それならば、名人は「上手な人」などの一般的な意味でなく、チャンピオン一人の肩書きじゃないと不自然。実に些細だが。
 えーと、それで、千原ジュニアが勝ったのだっけ。俺は板尾創路が好きだし、まあ楽しかったな。ほっしゃん。とか、痛みに耐えるのと鼻うどん以外にも案外奥深いな。いや、そういや最初に見たのはピン芸で、あれはなかなかの言葉遊びだったか。
 えーとあんまり細かく覚えていないな。しかし、覚えていて字に起こしたところで面白いかどうかというと疑問だ。やはりこれも、その場の空気というか、そのあたりだ。それに、うん、そうだ、俺はぶっ倒れた衣装掛けを復旧しながら見たのだった。それは、「タモリ倶楽部」を見ていたら音もなく倒れてきたものです。タモリ倶楽部ははんだごての教室をしていて、それにも板尾が出ていたように思う(先輩服役囚なので服の色が違う)。