光のない部屋、レンズの割れる音

 昨日、ちょっとショックなことがあった。メガネを踏んづけて壊してしまったのだ。日曜日にわざわざ会社に行って、一人で仕事して、なんかバカみたい。踏みつぶしてしまったのは、これ(id:goldhead:20060131#p1)の「1.パソコン用」。仕事終わって、これを外して、それを落としたのに気づかなくて(下がカーペット地だから)、帰り際にグシャって。
 左のレンズが完全に外れて、フレームが思いっきり歪んで、つるは明後日の方を向いている。おっちょこちょいの私だけど、さすがにメガネをこんな風にしちゃうのは初めて。街を歩いていて、電柱にぶつかって思いっきりフレームをゆがめたことはあるけど、こんなに完全に壊したことはなかった。
 それで、そのまま家に帰るのも家でくつろぐのも新しいメガネでいいんだけど、問題は今朝から。度がむちゃくちゃ弱い「1.パソコン用」でモニタを見ることに慣れていて、うっかり掛け替えるのを忘れてたりすると、すぐに気持ち悪くなってしまうのだ。それで、私は考えた。現行の「6.太フレーム」は「5.上リム」の度を元に韓国眼鏡屋で作った。「5.上リム」は「4.サングラス」の度を元に韓国眼鏡屋で作った。この三つはみんな一緒だ。それで、「4.サングラス」を作ったときのことを思い出す。そうだ、あのとき、ちょっときつい感じの東海眼鏡の眼医者が、「3.ブルーフレーム」の度をわざと下げてると私から聞いて、「なんでそんなことするの?」とか咎めるように言われたのだった。それで、「サングラスなんだからパソコン関係ないでしょ?」とか言われて、「3.ブルーフレーム」より一段階強くしたのだった。というわけで、一番弱いのは「3.ブルーフレーム」。これを仕事用にしよう。
 で、今朝から青縁(あおみどり、じゃないよ)眼鏡で作業中。案の定、すぐに違和感があって、気持ち悪くなってきた。それと、度数以上にひっかかるのが視野。壊したパソコン用は、それなりに天地の幅があったけれど、これはちょっと天地が狭い。少し視線をそらすと、モニタの天地がちょっと切れてしまう。別に私はタッチ・タイピングできるし、画面の端の端を注視する必要は無いんだけれど、これはちょっと案外。
 そんなわけで、「眼鏡は顔の一部です」なんてコマーシャルがあったけれど、私に言わせれば「眼鏡は世界の一部です」なのだ。眼鏡は世界のディスプレイ。むしろ向こう側に属するもの。もちろん、周りから見たら私の顔の一部だけれど、それを見る私はあなたを眼鏡という出力装置によって眺めている。そういうこと。