http://www.j-cast.com/2007/01/09004769.html
「この件(桜庭VS秋山)については触れないでくれと、言ったのにデイリーだけがトバした。デイリーには厳重抗議をしたところだ。ルール委員会うんぬんも昨年の話なのにそれをわざわざ取り上げて記事を書いただけ」
「疑惑」の試合の真相について、ファンからの問い合わせや抗議などが相次いでいることについても、広報は
「2ちゃんねるが騒いでいるだけ」
秋山成勲と桜庭和志の試合におけるヌルヌル疑惑、俺は、おそらく多くの人と同様に胸くそ悪く思い、それは試合直後にメモした通り（id:goldhead:20070101#p2）。その後もちらちらと経過を追っていて、「さすがにメリケンサックでも握りこんでいたら、桜庭が気づかないはずも、抗議しないはずもないんじゃないのか？」とか、「とにかく桜庭の今のコメントが聞きたい」とか思っていたが、とにかくK-1側が何らかのリアクション、きちんとしたリアクションを取るまで、この騒ぎが収束しなければいいと思っていた。
で、ちょっと前になんかそういったリアクションの予兆が見られたかと思ったら、この記事だ。「こんな茶番スポーツもどきに、今さらそんなこと言うのか？」と言われそうだが、それでもやっぱり「運営側はおかしい」と言わざるをえない。この件に不審を抱いているのは、騒ぎたいと思ってるのは、なにも2ちゃんの人たちばかりじゃねえよって。
そりゃあね、さまざまのハイエンド・アマチュアスポーツやボクシング（……亀田をみてると怪しいが）あたりと比べれば、K-1やその総合格闘技部門なんていうのに、歴史や権威、純粋競技性はない。プロレスに近い見せ物といわれればそれまでだ。それでもね、やっぱりそういった中でも選手たちは体はって、あるいは本当に命がけでやってるわけで、その選手たちを大切にしないで、なにもあったもんじゃないと。FEGにとっては、「なんでこいつら演劇の筋書きに文句いってるんだ？」くらいの気持ちかもしれないが、見ている方はそうじゃない。よりによって桜庭というイコン。この対応、調査もしないし、マスコミにも触れさせない、という態度は、見る者を舐めきっている。格闘技を舐めきっている。PRIDE地上波撤退なんてものよりも、格闘熱にローションぶっかけるような態度だ。
ああもう、秋山は格闘家の中で唯一嫌いな選手だったが、それに輪を掛けて周りがこうなんだもの。俺はK-1のエンターテインメント路線というか、お茶の間ウケ狙いも、地上波維持のためならありだと思っていたし、ちょっと楽しんでいたくらいだ。もちろん、筋書きの書き方と、その実現のさせかたにげんなりすることも多いが、それでも今回は度が過ぎる。そして桜庭、とにかく彼の今の見解を聞きたい。言いたいことを聞きたい。契約や立場もあろうが、格闘家としての最低限譲れない部分、それも流れてこないようでは、このジャンルは閉じて終わってしまう。
