やまとをのこやすやすと死なず

http://www.shinmai.co.jp/news/20070220/KT070219FTI090021000022.htm

大阪府吹田市で18日早朝に起きた、あずみ野観光バスのスキーバス事故で、県内の複数のバス関係者からは19日、背景に規制緩和で貸し切りバス事業者が急増、激しい価格競争に陥っていた状況を指摘する声が相次いだ。

 これは大阪邊りのタクシイ業界(ぎやうくわい)と同じ構圖(id:goldhead:20051017#p2)ぢやあなからうか。規制緩和(きせいくわんわ)ぢやあ言ふて、競爭(きやうさう)の先に良いものを望むのも道理(だうり)かもしれんし、競爭と淘汰(たうた)に因つてより良いものが産まれるといふのは我々の社会(しやくわい)の一つの基盤思想(きばんしさう)やもしれん。安全な運行(うんかう)とて競爭の一つであるだらうし、其れが出來ねば淘汰されるといふ發想(はつさう)に誤りも無いのやもしれん。だけれども、日本人はなかなか簡單(くわんたん)に淘汰されんのぢや。何とか倒れまいとして、諦めんのぢや。己が会社(くわいしや)や己が仕事を守らんと、字義だうり命懸けで働くんぢや。さうした死なん死なんとする心意氣が、結果(けつくわ)として人を殺すのだから皮肉なものぢや。お役人様、政治家様、競爭社会を更に押し進めるなら其れも結構ぢやが、やがて殺される覺悟の上でやることぢや。