ミスユニバースジャパンは偉い

 日刊スポーツのサイトのトップページ、ちっちゃいお色気写真枠が好きだ。だいたいファッションショーやモーターショーのキャペンガールなどが表示される。とくにクリックするわけではないけれど、なんとなくいい。が、最近はミスユニバースジャパン2008の画像で、ちょっとげんなりしている。

 やっぱりなんかこう、苦手だな。ちっちゃい画像からも漂ってくる、ただならぬ濃厚のバタ臭さ。彼女らが美人かそうでないかといえば美人だし、スタイルなどは文句ないだろう。だけれども、とりわけこう、好もしく感じられない。性的な意味で。
 ここらあたりは、決して俺だけの感覚ではないはず。ミス・ユニバース日本代表の容姿や何やらに対する微妙な揶揄のような何かは、一種のあるあるネタといってもいいくらいだ。「欧米から見れば日本人はロリコン趣味」とかなんとか言われようとも、やっぱりこのミス世界は普段の感覚から遠い。
 が、この選考結果の末、近年は世界大会で結果を残しているのも事実。知花くらら森理世と二年連続で連対。となると、選考側が世界向きの素材をきちんと選び出しているということである。国内の一般人の感覚などは不要。ミス・ユニバースに送り出すのだから、ミス・ユニバースに特化した素材を、と。
 これ、案外日本に欠けている面なのかもしれない。世界で戦うならば、国内の伝統や価値観より、その場に合ったタイプを選ぶ。柔道であれば、タックルに秀でた選手を選んだり、競馬であればG1勝ちがなかったり、国内頭打ちであったりしても、馬場の適性、レースの適性で選ぶ。いや、十分やってんじゃん、日本競馬。
 ま、それはそうと、そういうところで少しミス・ユニバース・ジャパンは偉い、と思うのだけれど、だからといってなんか俺にとっていいのかというと、とくに何というわけでもなく、なんなんであった。