オリンピック雑感01

谷亮子銅メダル。モヤモヤの残る試合。武道、柔道として、あるいはJUDOとして、スポーツとして、あるいは興行としても、なんとなく変じゃないのか。軽い反則だけで勝負を決しちゃっていいのか? そのあたりがわからん。ドラだけで上がれないだろ、みたいな。役がなきゃ、みたいな。あと、谷はいろいろ言われるだろうが、現役続行してもらいたい。保護されない達人になってほしい。ロンドンの次の次の次の次の次くらいまで現役で、年下の対戦者に「舐めンじゃねェ 小娘ッッ!  生まれ落ちて七十余年、人間ブン投げることだけ考えてきたンだぜェッッ! てめェのような若僧とはなァッ! 年季が違うンだよッッ!」とか言ってほしい。最大のライバルは娘か孫。→次はおばあちゃんでも金を
内柴正人金メダル。柔道の試合というのはたった五分で、しかも上のように反則とかであっさり終わってしまうもの。だけれども、なんとなく素人目にも安心して見ていられた。技はもちろん、筋肉負けしていないに違いない。とはいえ、危ない試合もあったか。最後の対戦相手のタップに、柔道の武道としての側面を見た。いや、変な風に入ってしまったのかしらんが。奥さんと子供に呼びかけるところにはグッと来た。でも、奥さんと子供んところにテレビカメラ付きすぎ。
オグシオ初戦。バドミントンの試合などほとんど見たことがないけれども、なんとなく見る機会に恵まれるのが五輪。もちろん、オグシオを見たい、というのもあったのだけれども。で、バドミントン。初速は人の目にも止まらぬ超高速だが、フッと失速する(あくまでテレビで見てる上で。生身で反応できるとかそういうわけでなく)、そのへんの加減がなんとなく面白かった。最後まで見ず。
○サッカー日本対ナイジェリア。二画面で柔道に気を取られつつ。やけに最終週の馬場みたいに足下が悪そうだった。途中からヘッドホンに変な音が入ると思ったら、雨音だったみたい。素人目になんとなく勝てそうな気もせず、気づいたら柔道を見ていた。
北島康介金メダル。予選しか見ていないけれど、これはすごい。イチローのコメントがふるっている(イチローと北島はなんか関係あるのだろうか?)

「4年に1度しかないチャンスを確実にものにして、しかも世界新ということに驚嘆しています。しかし、きみは魚類か?」

http://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/f-bb-tp2-20080811-394529.html

 しかし、きみは魚類か? 北島というより、むしろ二メートル級の外国人選手を見ていると、そう思える。水棲人類への道。水泳に特化していった肉体。陸上や投擲、武道などもそうなのだろうけれども、とくに水泳にそう思う。かつてすべての人類の中で、今の彼らほど速く泳げる人間はいなかったのかどうか。オリンピックという人類中の人類が集まる場(本当は世界選手権の方がレベルが高い、とかそういう些事は無視して)、そういう想像についついふけってしまう。

 まあ、そんなところで。しかし、本当に思うのは、でかいテレビにしてよかったなあというところ。もとよりテレビでスポーツ中継を見るのは好きなのだけれど、14型ブラウン管から32型液晶テレビの差というのは大きい。たとえば競馬中継、以前は、どちらかというと「結果表のリアルタイム再生」みたいな見方をしていたようにも思う。リアルタイムで知っておきたい。が、今は、競馬のレース映像、映像としての競馬を見る、そういう気持ちにもなっている。今回の五輪の開会式も、思わず絶賛したけれども、前のテレビだったら何と言ったかはわからない。メディアとして一言に「テレビ」と言えるけれども、端末によって大違いじゃなかろうか。たかが画質、されど画質。もっとでかいフルスペックハイビジョンであれば、また違った世界もあるだろう。録画の環境によっても違ってくるだろう。「インターネット」にしたって、通信速度が14400bpsのままじゃ、これだけのものではなかったろう。
[rakuten:dcc:16368257:image]
REGZA32H3000を買う