RD 潜脳調査室「ラストダイブ」

 いよいよ最終回を迎えたRD、最後くらいは生で(?)観るかと夜更かししてしまった俺。時間経過とともに、「あれ、こんなんじゃ絶対に終わらないじゃん!」とか焦った俺。今回が最終回の一つ前だということに、「あなたにリアルドライブ」で気づいた俺。まあ、ええことよ。
 しかし、今回は妙な空気だった。オープニングテーマの途中から見始めたのだけれど、その前に時の経過を示すワンカットでも入ってたんじゃねえかと、あとから録画を見直す始末だった。いきなり走ってる波留さん、急に大人びたミナモ、ジェニー円との権力闘争がどうなったのかわからないが、久島の代理として仕事するソウタ、と。やけによそよそしい言葉づかいで波留に接するミナモなど、見ていてなにやら心がざわざわするような気にすらなって、「これはいい最終回だ」などと思ったわけだけれども、まあそれは大勘違いだし、時間も経っていないみたいで。ともかく、最終回を楽しみにして待つ。
 が、一つ二つ不満点を述べる。まずはホロンの扱いだ。なんとなくホロンが初期化前の何か、あるいはゴーストを宿しているのではないかという演出があったようにも思うが、それが今回完全に姿を消した。ソウタ―ホロンの関係はきっちり描ききってほしいと思う。書記長とよりを戻すのでは少しつまらん。
 それからもう一つ、ジェニー円がラスボス格にまでになったのに対して、ボブ周恩が再登場しないことだ。これはあまりにもおかしい。「日本の奇跡」をほのめかして、やっぱり攻殻機動隊と同じ世界だ、とか思わせてる暇なんてないはずだ。ちゃんとド変態のボブ周恩を再登場させろ。最終回に登場させろ。メタル/リアルの境界で危機に陥る波留さん、そこに現れるエロ美女、周恩ボブ。あるいは、また何からの政治問題で委員の議決、最後の一票をソウタ側に投じる周恩ボブ、ほら、いくらでも使い道はある。ぜひとも。いや、そんな暇あるならホロンどうにかしてやってくれ。では。