日本代表のサッカーが素人目に見て面白いのはなぜか

サッカーのアジアカップは最終日の29日(日本時間30日未明)、ドーハで決勝があり、日本がオーストラリアを延長戦の末に1−0で破り、2大会ぶりの優勝を果たした試合の生中継(テレビ朝日系)の平均視聴率は33.1%、瞬間最高は37.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、延長含む165分間)だった。

http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20110131mog00m050002000c.html

 この視聴率が今までと比べてどうなのかはわからんが、テレビあたりから伝わってくる様子は結構なもののように思える。そう言う俺も、とても楽しんだと言える。
 苦難を乗り越え、劇的な勝利をおさめてきたから。もちろん、それもある。あるが、そればかりでないような気もする。なんというのだろう、試合を見ていて楽しいのだ。あまり、今まで日本代表の試合でそれを感じたことがなかったと思う。だから、ワールドカップでアルゼンチンびいきなどということになったりもする。日本代表の試合は、勝つか、負けるかというところでしか見ていなかったように思う。もちろん、それは楽しい。日本のゴールに、あるいはピンチに一喜一憂する。それは、楽しい、楽しいが、今回はそれ以上に思った。なぜか。
 なんだろうか、僭越ながら言わせてもらうと、「日本代表、サッカー上手くなってない?」。まず、そう思う。パスやトラップがピシピシ繋がる。シュートもバンバン打つし、精度も悪くない。ゴール前のごちゃごちゃしたところに低くて速いパスが通って、そっから間違いなくフィニッシュに持って行けそうという感じ。もちろん、すべてのパスが繋がるわけでもないし、シュートは外れることの方が多い(まあ、そうじゃないチームはあり得ないと思うが)。でも、見ていて信じられるというか、間違いなくやってくれている、という風に思える。信じられるのだ。
 むろん、日本代表クラスのサッカー選手が、世代がちょっと変わるくらいで、いきなり目に見えて技術力がアップするということはないだろう。だいたい、アジアカップでも、互角以上の敵といえるのは、韓国とオーストラリアくらいだったかもしれない。その2試合、とくに決勝は、俺の感じる「前の」日本代表の試合に近かった。でも、だ。それでもなんか、頼もしい、信頼できる、また次も利用したい、そんな風にアンケートに○したくなる、そんな印象。
 あと、チームも多士済々で。スターシステムというものがあったかどうかわからんが、今の日本代表はというと、中田英寿中村俊輔、そんな風に海外でやってる唯一の選手、みたいなものではおさまりきらない。まあ、なにか持ってる中心といえば、本田圭佑ということになるのだろうけれども、メディアも本田一色にしておけない、長谷部、長友、香川、松井、みんなもう、それだけのタレント揃い。
 いや、なんというのだろうね、また僭越な物言い承知で言うと、こう、ウイイレとかで、初期メンバーからだんだん強い選手獲得していって、かなりやれるぜってチームになった、そんな感じなのかな、とか。まあ、そんなのはようわからんが、ともかく先が楽しみになっている。これをこう、メモしておく。