オオミスジコウガイビルの棲むところ

 朝、ゴミを捨てに行った帰りのこと、アパートの階段に妙な黄色い管のへばりついているのを見る。目を近づけてみて思うにこれは例の生物ではないのかと。

 出社時、また同じ場所を見てみるも姿なく、どこに消えたかと思いきや帰宅中であった。

 階段のコンクリートの崩れた隙間が彼だか彼女だかの家である。

 驚くべきは、網戸を使用していることだ。

 オオミスジコウガイビル(たぶん)は、網戸を使う。大発見ではないか。私はこの種をアミドゴモリオオミスジコウガイビルと名づけたい。

 それじゃあ。

 口直しではないけれども。

 やっぱりお前らもヌルヌルしているか。

 そんな話。