おまえはおまえの人生の主人公だろうか?


\アッカリ〜ン/
 生クリーム惑星について考えたことはあるか?

「ゆりゆららららゆるゆり大事件」をエンドレスリピートさせながら根岸の公園を6.8km走る。ずっと生クリーム惑星について考えていた。

Twitter. It's what's happening.

 嘘である。そんなの食べれないだけだ。
\アッカリ〜ン/
 俺はずっと、主人公であるということはどういうことかについて考えていた。あかりが、「私って主人公だよね?」と問うからである。さて、俺は俺の人生の主人公だろうか。
\アッカリ〜ン/
 ブルーハーツはこう歌った。

自分が自分の世界の主人公になりたかった
子供の頃から憧れていたものに
なれなかったんなら 大人のフリすんな
第一希望しか見えないぜ 不死身のエレキマン

 俺は、子供の頃から憧れていたものになっていない。俺が子どもの頃から憧れていたものってなんだろう。具体的にはよくわからないが、やることなすことにすべて勝手に価値がつき、働かなくても食べていける人間になりたいような気はしていた。あるいは、灰色のサラリーマンに。
\アッカリ〜ン/
 正直なところ、自分が自分の人生の主人公でない、と感じたことなんてない、ような気がする。だいたいそんなふうに、自分が天の上のだれかさんのシナリオどおりに動いていると感じたりしたら、完全にプリントアウトものだろう。まあ、そう言ってしまえば主人公とてそうなのだけれども。
 いっぽうで、自分の人生を生きに生きているか、コントロールしているか、ドライブしているか、といえば、まったくのノーである。川の流れがあるのならば受け身、石ころのようにころがって、しかるべき地点で止まる。 誰かがひっくり返してサワガニでもいないか探す。そういう人生。
\アッカリ〜ン/
 人生を歩んでもいないし、歩まされるというほどなにかさせられているわけでもない。かといって俺は俺としてまったくふんぞりかえって生きている。「なあ、俺」、「おう、俺」。
\自ら買い、自ら売って、許多の神頭鬼面を弄出す。何が故ぞ。聻。一箇の喚ぶ底、一箇の応ずる底。一箇の惺惺底、一箇の人の瞞を受けざる底。認着すれば依前として還って不是。若也他に倣わば、惣に是れ野狐の見解なら〜ン/
 まあしかし、いずれ浮き輪に穴が空いてぷかぷか流れるプールを漂ってるわけにもいかなくなるだろう。そのために、俺は俺を動かせるようにしなくてはならない。そのためになにをするのか。言うまでもない、ジョギングである。それが、きっと何者にもなれない俺に告げられた、生存戦略