やっぱり『攻殻機動隊』の新作は気になるので、横浜線に乗ってららぽーとの映画館まで行った。……と、なにが「やっぱり」なのか。そこまでおれに『攻殻機動隊』への強い思いがあるのだろうか。そこのところは自分でもよくわからない。
もう、ずいぶん経つので覚えていないが、『攻殻機動隊』への入り口は押井映画だったと思う。そして原作。おれにとっての『攻殻機動隊』はその二本柱の印象が強い。一方で、テレビアニメ版の方は、ぜんぜんアニメを観てないころのものだったから、のちにダイジェスト化されたものを観たくらいで、「おれにとっての攻殻機動隊」というところからは少し外れている。
そこに多少、世の中というか、ネットの空気との齟齬を感じてはいる。それなりに長い期間放送され、それによって醸成されたファンの間の空気というのがよくわからないからだ。おれはといえば、押井版にしろ、原作の『2』にしろ、よくわからないところまで行ってしまっている(かどうかもよくわからない)ところ、どっかしら投げっぱなしジャーマンなところが好きで、9課のそれぞれのイメージとかを知らぬわけではないが、そこまで熱をもって語れないのだ。
というわけで、『攻殻機動隊ARISE』の絵柄であるとか、キャストの変更であるとか、とくに気にならないで観た、というわけなのだった。そして、結果からいえば、わりとこの草薙素子はいいです。というか、すごくいい、かもしれません、と。
なぜって、言うまでもないでしょう。元の所属部隊が501ですよ、501、下着姿で飛び出して行きますが、あれはね、パンツじゃないから恥ずかしくないんですよ。偉い人にはそれがわからんのですよ。
……というのはともかくとして、なにかこう新鮮な新キャラ、すごく強まってる戦う女だけどまだちょっと弱いの的な、クール&クールではなく、クール&なにか、みたいなものがあるのですよ。そのあたりは、声優の坂本真綾さんがいいってのもあるのかもしらんですが。
まあ、一方で、あの段階でももうちょっと完璧度が高い方が、その後を考えると「らしい」のでは、みたいに思わんでもないのですが、まあそのあたりはいろいろパラレルな話とみればいいかと、おれの中ではね。
ストーリーはといえば、この1に関しちゃミステリー色が濃いわけで、その要素もよく考えられちゃいるんだけれども、ごしゃごしゃっと入ってきて「なんとなくわかったけど、わからん」みたいな、ややそういう気持ちにはなったというところ。今思い返しても、あの自走地雷娘はいつどうやってそこに……なんだっけ? みたいな。ああ、なんかすげえ見逃してるというか、理解してないかも。
ま、いいか。なんだろう、レンタルで途中まで観てる『マルドゥック・スクランブル』より見応えはあったかな、というあたり。これからあと3作、この調子なのか毛色を変えてくるのかわからんけど、楽しみにしときます、と。あと、このくらいの時間だと映画館の座席で背中が痛くならなくていいと思った。おしまい。
>゜))彡>゜))彡
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