中一週で二度目の鑑賞。連闘でもよかったが、週替りの来場プレゼントが「35mmフィルムコマ」というところに惹かれた。映画の中のすてきなシーン、好きなキャラクター、なにが出るかわからない。おれはこの付録を愛している。さて、なにが出たかな?
……ファック・オフ、それはさておき、おれは二つこの映画の些末事が気になっていた。それが表題だ。
ほむほむの花。魔女化してヒガンバナあるいはマンジュシャゲ、今風に言えばリコリス。世界が転じてサクラの花。それはよろしい。それより公園のシーンだ。シロツメクサ、それはよろしい。それよりも、一面に開花しているこれの方だ(パンフレットより引用)。
ネットで調べるとイチリンソウではないか? ということらしい。
しかし、なにか不自然だ。開きすぎているようにも見えるし、花弁状のものが肉厚に見える。ミカン科の花だとか、クチナシだとか。でも、それはありえない。かといって、散りかけのコスモスというのもちとおかしい。
というか、こんなことに疑問を持つのもおかしい。未来都市の摩天楼、広い高速道路。一方で空行く飛行船、クラシックかスチームパンクかわからぬバス。考えてみればこれはそもそもほむらの世界。何度同じ一ヶ月を繰り返そうと、銃器や火薬に詳しくなろうとも花や造園植栽に詳しくなるわけもあるまい。
というわけで、もう一つもそれで説明が付きそうなのがマミさんが口にしたハーブティーの名前。「封を切ってない」……エクシア?とかエキシア? とか言ってなかったか。これがなんだかわからない。エキナセアの聞き間違いかと思って注意したが、よくわからない。
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……って、映画の感想はこれだけなの? と言われるとそんなはずはねえよ。最初は本当の最前列のど真ん中からすげえ見上げる形になって、まあちょっとおれにとっては「映像作品を鑑賞するって姿勢じゃねえな」とかいうところもあったが、今回はバッチリの席をとれた。初回でわかったこと(わりと親切説明の作品だよな)、ネットでさらに補強したこと、それを踏まえて、「おい、五人の変身シーン五回くらい繰り返してくれ!」とか思いながら見てたわけで。で、あとは作品内で語られているでしょ、と。
と、賛否両論あるかも、みたいな公式プログラムでの発言なんかもあるか。しかしどうも、賛も否もなく登場人物それぞれがそれぞれに動いてああ帰結したのだと、そうとしか思えない。そうとしか思えないところに、自分の鑑賞者としての限界があるのだろう。少女の心に没入できるわけもなく。さらには、これといった価値観を持たぬ人間にとって、ほむらの選択をさばくこともできず。話はわかった。面白かった。循環バスは同じ道を走り続ける。そうだ、単に面白かった、それでいい。それで、金もないのに二回見た、二回。スシマスターが出てきて二回で十分ですよと言うかもしれないが、いずれ出る円盤も買うかもしれない。おれはこの映画が気に入った。それ以上でもそれ以下でもない。