雑な記 -日本、中国、アメリカ

f:id:goldhead:20171214123649j:plain

ネットで日本の没落だの中国の繁栄だのの話を見ると、自分には直接関係ないのだけれど、「時代は変わったもんだな」みたいに思うことはある。だって、自分が子供時分の中国なんて、まあラーメンマン三国志の国かな? てな感じで、少々賢くなったところで、でかく人口は多いけど貧しい東側、みたいな印象だった。

それが、経済で日本を差してどれくらい経つだろう。それももう、差されたあと何馬身もちぎられているのだろう。まあ、日本という国から一歩も外に出たこともなければ、仕事で外国とやりとりすることのないおれには関係ないというか、実感がないというか、誰かがなんか言えば「そうなのか」、別の人がそうじゃないと言えば「そうだったのか」と思うのが関の山。サトザクラの品種‘関山’は「かんざん」と読むけれど、学名は‘Sekiyama’。なんでだろうね。

話は逸れたけど、えーと、なんの話だっけ。自転車事故は怖いね、いろんな意味で。ただ、これに関する報道はわりと大きくてもいいと思うのだ。安全運転、ルール遵守への意識向上、保険への加入、その他いろいろ。少なくとも、力士の揉め事より、多くの日本国民にとって関わりのある話だからだ。

アメリカなんかは、そりゃジャパンバッシングしてたように低調なころもあるだろうけど、プレゼンスとでもいうのか、やっぱり超大国であり続けてるよな、というところはある。子供の時分から今に至っても。アメリカ人がどう思ってるか、どうしようとしているか、実際のところどうなのかよくわからないが。

中国も少なくともおれの知ってるアメリカのように超大国で「あり続ける」ことはできるのだろうか。よくわからない。やっぱり人口は武器だし、そのボーナスもあるだろう。ただ、一人っ子政策とかやってたし、どっかで歪みは出てくるんだろうか。あとは、農村部と都市部の貧富の差とか、やっぱり共産党一党独裁国家なのは変わらんし。でも、なんだろうね、もう共産主義とも呼べないようだし、独裁国家というものでもないようだし、なにかこう、今までの分類にはないすごい政治体制というものが誕生しているのかもね。なんか、本当は相反する主義をアウフヘーベンしていいとこ取りになった政治。学がないからわからんけど。

アメリカが、というかトランプが月に基地を作るとか言ってるのはいいね。まあ、なんか余計なことや余計なことを次々にぶち上げてるトランプのことだから、どうなるかわかんないけどね。でも、まあなんかそんなこと言ってるのは「なんかいいことあったのかい?」というか、そんくらいは元気な国なんだな、とか思うよな。

さあ、日本国はどうなんだろうね。おれのように自己責任で社会の低いところに這いつくばって、なんとか食ってる人間には、なんとも言えんね。ただ、やはり景気というものがよくなったなら、おれの景気も多少はよくなる……トリクルダウンとかそういうんじゃなくて、なんというか、まあ、なんとなく仕事が増えるとか、そういう、そういうのトリクルダウンっていうのだろか……まあいいや、いずれにせよ中国やアメリカのように一帯一路だのAIIBだの月基地だの、そういうでかくて景気のいい話が出てこないよな。

でもやっぱり自転車はライトをつけるべきだし、酒を飲んで他人をカラオケのリモコンで殴ったりしないほうがいいし、エジソンは偉い人だし。そういえば昔、ちびまる子ちゃん見てて、オープニングの曲の上記フレーズを聞いた親父が「ある発明というものは人類全体の科学進歩の過程の中で必然的に生まれるものであって、エジソン個人が偉いわけではないのである」と怒り出したことがあったな。あれが唯物史観とかいうのだろうか。違うかもしれないが。

ともかくおれはおれが食っていければよくて、おれに餌をくれるならどんな犬でもいい。おれの好きな大杉栄は「その犬が嫌なのではない、犬そのものが嫌なのだ」と言ったが、おれにはその誇りもない。けど、この人生が嫌なのではない、人生そのものが嫌なのだ、などと嘯いてみたくもなる。今朝はなぜか信号無視をするママチャリを4台も見た。イチョウの葉もどんどん落ちて、確実に真冬になりつつある。おれが部屋に帰るとだいたい10度くらいで、外で暮らす家のない人とたいして変わらないのかもな、と思う。