2023年12月31日。おれは大井のメーンレース東京2歳優駿牝馬で三連単27,290円とった。高知県知事賞は外した。でもまあ、なんか地方はあんまり買わなかったけれど、あんまり負けた感じもしていない。なにせ、東京大賞典もウシュバテソーロからウィルソンテソーロ相手に決めて快勝したし。地方はたぶんプラスで終わっている。そんな体感。
……で、体感で通じないのが中央競馬だ。すべて記録が残っている。それを振り返る。おれはちゃんと過去をかえりみるえらいギャンブラーなのだ。
お金は恥ずかしいので隠すからね。で、こんな感じ。去年の回収率が64%とかいうひどい成績だったのを引きずって、出だしは悪かった。が、なんとか中盤から後半で盛り返した感じだろうか。トータル回収率は74%。おれは常々「回収率75%」という情けない目標を掲げているので、ちょっと惜しかった。というか、有馬記念で「めざせ100%」と、惰性のホープフルステークスの日をやらなければ76%だった。たいしてかわらないか。
競馬場別。主要四場では中山と阪神が悪く、東京都京都が少しよい。ローカルは毎年だいたい苦手なのだが、福島や中京でなにかいいことあったのか。
えーと、騎手別だけMacでスクリーンショット撮ったやつ、回収率までモザイクかけちゃったので、いまWindowsで撮った。金額はめんどくさいのでもうモザイクいいや。これだと総額割り出せないし。
で、悪くないと思うのが、ルメールと川田という二強騎手で回収率100%超えていることだ。もちろん、彼らの馬券は配当が低い。それなのにうまく買えているということだ。購入額の多い騎手を見ていっても、戸崎、岩田望来、デムーロが悪い感じか。戸崎はG1の裏とか買いどころを絞っていこう。岩田望来はなんだろうか、おれはあまり低く評価していないのだが。デムーロはねえ……応援したい気持ちがある。これは自分でもわかっているので、修正できる。でもまあ、もう一花咲かせてほしいけどな。
若手では坂井瑠星で勝てているのはいい傾向。ホープフルステークスは矢作調教師の雷が落ちたが、今後どんどん勝ってくると思う。池添は大きく凹んでるな。好きな騎手だしな。田辺、津村あたりは相性がよくないと思っているが、まあまあ。丹内は買えばこないが、買わなければくるという印象があって、印象通り。あと、浜中の3%ってのはなんだ。これはもうひどいな。亀田温心は推している騎手だが、あまり買ってない。田口君は注目しているが、買えばこないという感じ。買えばよかった、ということは何度かあった。
マーカンドは今年よくないが、見極めができていなかった。ドイルは穴を持ってきてくれた。原はウィルソンテソーロだが、それ以外にもなんか当たっていたようだ。地方(東京大賞典)を加えたらもっと跳ね上がっていた。応援したい。
女性騎手はなんか当たっている印象があったが、古川奈穂だけプラスだった。高倉、長岡の0%とかはまあ、一本当たっていたらくらいしか買っていない。
まあ、とにかく上位騎手との仲良くやれたので、そのあたり続けばいい。というか、低配当のルメールや川田にはったのではなく、相手の穴馬でうまくいったのだろう。川田かルメールか、勝ち切ってくれる本命の相手になんとか穴をひねり出す……スタイル?
来年からのやり方
この間、こんな本をお恵みいただいた。
真田理を知ったのは、競馬雑誌『競馬の天才!』でだ。『競馬の天才!』を買いはじめたのはいつだったか。去年くらいからか。まあいい、そこに真田理が連載していた。「馬券で3億8971万円稼ぐも1億2774万円の追徴課税を払った男」が肩書きだ。
して、その馬券スタイルというのは、大雑把にいえば「全レース、全馬の動きを記録して馬券に活かす」というようなものだ。全映像をチェックして、新聞の三段階のペースなどではない、本当のペースを記録する。新聞の通過順だけではわからない展開を記録する。その馬が馬込みを気にするとか、砂のキックバックを嫌がるとか、そういう要素を記録する。新聞で不利と記録されない小さな不利や騎乗ミスをチェックする。その馬の走法、コーナリングの得手不得手を把握する。
……このようなことを実際にやっているのか、そして実際に「team真田」(一人ではできないだろう)がこれでボロ儲けしているのかどうかはわからない。上に書いたような全画像チェックをしているのかどうかもわからない。
でも、考え方としては、これが予想の王道というか、理想だろうと思う。ほかの人が気づかない不利によって着順を下げた馬の、人気の下がったところを狙う。向かない展開、コース、枠順で負け続けていた馬の、適性ぴったりのところで狙う。そういうことができる。それに馬場状態の読みができれば、鬼に金棒だ。
だが、ふつう、一人の人間にはそこまでできんのだ。できんから、抽出されたスピード指数や血統傾向から予想する。大雑把な傾向から買う。でも、できれば、その馬その馬一頭一頭の特性を理解していれば、それにまさることはない。
でも、それは無理だ。無理ならどうする。「調べている」という真田理の出馬表を買うのか、予想を買うのか。それも一つの手ではある。まあおれはこれでも自分で予想するのが好きなので、予想を買って乗る、というのはあまりない。でも、競馬新聞より細かい情報が載っているオリジナル出馬表を買うというのはありかもしれない。じっさい、過去に何回か買っている。でも、使いこなせてはいなかった。
しかしまあ、それでも、なんだ、なんというか、ちょっとだけこういうスタイルを取り入れる方向にいこうかと思う。全部の馬は無理だが、なんかのきっかけで気になった馬をnetkeibaの「お気に入り」馬に入れて、狙うときは狙っていく。これ、実は今年あたりからやりはじめたことで、今までは、それこそ真田理が注目馬として挙げていた馬とか、なんらかの評判馬などを無条件に近く買っていたのだが、もうちょっと細かくやっていこうかと。でも、無条件に買っていたから、とてもじゃないが買えないような馬券を買えて、穴をとったこともあるし、むずかしいところだ。
しかしまあ、おれは映像を見てもはっきり言って走法の見分けがつかん。やはりコース実績から大雑把な適性を見るとか……それってべつにみんなやってることだよな。うーん。なんなんだろうか。なにがおれの馬券の買い方のストロングポイントなんだろうか。いや、回収率74%でストロングもないが、当てているレースもあるわけで、なにで当てているのか、その芯のところを自分で理解しなくてはならない。
ただ、なんだろうか、漠然と自分では亀谷敬正的な血統好きだと思っていたが、そのあたりはいったん離してみよう。亀谷のスマート出馬表はこの上なくすばらしい馬券購入のためのサイトだし、亀谷敬正に金を落として、スマート出馬表の存続を願いたいところだが、血統的な買い方からはちょっと距離を置く。
そんでもって、もうちょっとなんか、映像とか見るようにして、追っている馬の特性を見極める練習をして……。精度を上げていくほうへ。大雑把な血統適性からの馬券では頭打ちだった。なので、そのあたり、スタイルを変えていこう。そうでなければ、年間100%超えは狙えない。
むろん、馬券の買い方(レース選択、掛け金の強弱、馬券の種類など)で変えるべきところはあるかもしれないが、そこはぜんぜん見えないので、とりあえず変えない。金もないし、豆券買うしかないというのもあるし、度胸もないので大勝負もできないしな。
というわけで、来年末の総括を楽しみにしていてくれ。いや、その前におれが競馬どころか家のある生活から退場している可能性もあるわけだが……。