なんか封筒が届いた。
なんだっけ。
ZOZOだという。
開けてみる。
少し厚手の紙が入っていた。
ZOZOMAT、これである。
足のサイズを測って……なんかおれにとっていい感じの靴が買えるシステム。
おれはてっきり、ZOZOSUITSと同じように、ZOZOのオリジナルの靴が売られているものと思った。それは違った。色々の出品の靴から「おまえにこれ合うんじゃねえの」と勧めてくるシステムだった。
ともかく、おれは機械の声(iPhoneから聞こえてくる)に応じて、両足ともぐるりと動画を撮ったのである。
結果が、出た(サイズのお可愛いこと)。「相性の良いシューズを見る」。見たところ、アディダスのスタンスミスや、コンバースのオールスターなどが上位に出てくる。「いや、そいつらがうまいことすっぽりくるのはわかってんだよな」という気になる。それはわかっているのでおもしろくない。
ということで、買ったのは、アディダス・ファルコンであった。
なんかわからんが、90年代をイメージしたうんちゃららしい。これはただそのままでは単にダサい。ダッドスニーカーというやつだ。だが、おれはあえて、これの、なんかグラデーションのかかったやつを買った。安いからだ。
して、来た。
来て、履いた。
なるほど、しっくりくる。おれの足に合う靴として、なんの問題もねーの。ほんとに。いや、これはね、そういうもんなんだろうね。
というわけで、おれは、なんか青いグラデーションのスニーカーを一足手に入れた。「これ、どんなふうに合わせんだよ」と思わないでもないが、足にはぴったりだ。まあ、どこかおしゃれなところに行く人生でもない。「ぴったりだな」と思いながら履く。それだけれである。以上。
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