足が小さくなるって、ある?

久々に靴が欲しくなった。コロナ禍のなかで、出歩くことも少なく、靴を買うことがなかった。べつにコロナ禍が収束したわけではない。しかし、春になったせいかわからないが、靴が欲しくなった。

スニーカーが欲しくなった。店で足を合わせて見た。26.5cm。おれは身長のわりに足が大きい……わけではない。足は短い。しかし、甲高で幅広なのである。縦の長さに合わせていると、高さと横がきつい。なので、すこし長い靴を履いていた。それでよかった。

が、白いスニーカー、26.5cmではブカブカだ。「このメーカーは大きめなのかな」。26.0cm。やはりブカブカだ。25.5cm。これでぴったりというわけではないが、厚めの靴下を履いたときなどを考えたら、これか、となった。おれは25.5cmの白いスニーカーを買った。25.0cmも試すべきだったかもしれない。

Amazonでも靴を注文した。MERRELLの革のやつである。Amazonも「お客様は以前26.5cmで注文したから今回も26.5cmをすすめるぜ」と言ってきた。たしかにおれにピッタリだった。おれはそれを頼んだ。が、ブカブカもいいところだ。歩くごとに踵が浮く。これではいかんと26.0cmを頼んだ。同じだ。そして今、さらに商品交換をして25.5cmを注文している。Amazonのお試しのやつは、お試し期間は無料で配送料も返送料も無料だからいい。

それにしても、だ。おれの足は小さくなってしまったのだろうか。甲高がそうでもなくなり、幅もそうでもなくなった。そんなことって、ある? よくわからない。年老いて身体が小さくなるという話はある。とはいえ、それはもっと高齢になってからだ。中年になったおれは、むしろ太っていくタイミングのはずだ。が、足がしぼんだ。そんなことってある? コロナであまり歩かなくなったから、なんか縮んだ? そんな話あるのか? 知らない間に世の中の靴が大きくなっている? シュリンクフレーションの時代に。まったく、わからない。

 コロナ禍がはやく終わり、外を存分に歩けるようになる、その日を待ちたい。そのときは、できればマスクを外せるようになっていればいい。それとも、そんな日は来ないのか。そんな気もする。