イタコのオークス予想に驚いた

 今回のオークスは、一部で長らく問題視されてきたレースの審議・制裁制度見直しにつながるのではないかという声もある。それとはあまり関係ないことをメモする。
イタコのオークス予想

 競馬をまったく知らないイタコの予想は失敗を恐れない個性的なものとなった。果たして、霊界からのお告げがどれほどまでに未来を透視できるのか?その答えは今週行われる第69回オークスにて判明する。

http://npn.co.jp/article/detail/92764415/

 内外タイムス紙が5月20日付けで掲載したこの記事である。とりあえずは記事を読んでもらいたい。……どうだろうか、トールポピーの名こそ挙がってはいないが、○エフティマイア、▲レジネッタは少し評価できるだろうか。しかし、やはりイタコには人のことを聞くというのか、瞠目すべきは騎手についてである。

騎手ベスト3
(1)蛯名
(2)池添
(3)藤岡佑

騎手ワースト3
(1)安藤勝
(2)武豊、後藤

 私はこの文字列を見て腰を抜かしそうになった。蛯名正義が一番というのは頷ける。不利とも不作法とも関係なく、距離不安で人気薄の馬を戴冠あと一歩まで持ってきたのである。そして池添謙一降着なしの騎乗停止処分というなんとも後味の悪い結果を残したものの、結果ギリギリながらトールポピーオークス馬に導いたのも確か。勝てば官軍である。一方で騎手ワースト3。安藤勝己(オディール)、武豊マイネレーツェル)、後藤浩輝ソーマジック)と、池添に不利を受けた騎手ばかりである。
 これからの競馬予想、スピード指数でも、血統理論でもなく、イタコに聞けというべきなのか。あと、「ご先祖様が『もっとしっかりやりなさい』と怒っている」らしい武幸四郎には頑張ってほしいと思った。