福島の米おいしいんだぜ〜おまえら『ふくみらい』買え〜

 米について書く。が、俺が米の趣味について語ると毎度毎度同じことになるんだけれども、ともかく俺は固めのご飯が好きだ。中華街のランチでライス付きのセット頼んだときに出てくる、あからさまにチャーハン用に炊き上げられた感じの固さのご飯が好きなんだ。なので、はっきり言ってアンチこしひかりと言っていい。さらにいえば、「こしひかりを超えた」とか銘打って、柔らかさや粘りを強調するような米もノー・サンキューだ。
 が、だいたい世の中どうも柔らかさと粘り追求系の米が人気らしく、そこらのスーパーでなかなか買えたもんじゃない。ただ、スーパーで買えないからといって、インターネットがないわけではない。インターネットで米を買えばいいさ。
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 というわけで、福島県のふくみらいというお米を買った。俺なりの被災地支援みたいな気持ちがないといえば嘘ではない。だいたい寄付するほど余裕があるわけでもなく、したところで小銭程度。ただ、定期的に買う物、必要があって買って、選択肢の中にあるものであるならば、そこで地震方面をえらぼうというあたり、これなら続くし、モテるかもしれない。モテるかどうかはしらねえが、どうせなにかからカロリーを摂らなきゃいけないならば、福島産を選ぶぜ。
 いや、福島に限らないし、野菜に関してはスーパーで安価で買える茨城県産ばかり買っている。というか、そもそも米食ってない、主食炭水化物じゃなくていいじゃん派の俺が米を買うかと思ったのも、チンゲン菜やらなにやらのおかずに対して主食が欲しくなったというところだったが。
 まあそれで米の話に戻ると、ふくみらいだ。これは俺のニーズにマッチしたライスといっていい。

品質は、光沢がよく良質です。
食味は、ひとめぼれ、コシヒカリよりやや粘りが少なく、さっぱりとした食感が特徴です。

http://www.pref.fukushima.jp/keieishien/kenkyuukaihatu/hinsyu/fukumirai/fukumirai.htm

 やや粘りが少なく、さっぱりとした食感が特徴、すばらしい。母「中部82号」、父「チヨニシキ」、母の父ビゼンニシキ(嘘)、すばらしい。いや、米の血統表は母系が上になるのだから、馬の人と米の人が配合について語るときどちらがボトムラインか注意したほうがいい。どんな会話だ。
 さて、これを実際に炊いては食い、炊いては食いしているのだが、その感想といえば想像通りすばらしいといえる。さっぱりしているといえる。さっぱりしている系として「はえぬき」や「きらら397」に負けていないといえる。「ふくひかり」にも頑張ってもらいたいといえる。

 しかし、不安なところが少しある。やはり世の中「こしひかり」っぽい方向性の米ばかりだし、「ふくみらい」の名前もあんまり聞いたことがない。おまけに、今回の「ふくみらい」を生産した福島県田村市のことだ。

 福島第一原子力発電所の例の問題で問題のさなかであって、数日前サイトを見たときは、農作物の作付けについてストップみたいな話もアップされていた(今見たら記事が消えていたので、どうなったのかはわからん)。まあともかく、いずれにせよ、「ふくみらい」の未来というか、俺が固めでおいしい米を食う選択肢のある未来のために、このブログを読む18人くらいの読者の方々にも「ふくみらい」を買っていただきたいと、そうお願いする次第である。
 いや、「俺は柔らかくて粘りのある米が好きなんだ」というやつは福島のこしひかりを買ってもいいし、いや、茨城や千葉だというのでもいい。それで、世の中のみんなが東北や北関東の米ばっかり買ったら新潟や山形が困るだろうというのならば、新潟や山形の米を買えばいい。一方で俺は、やはり不慣れな米食い生活がいつまで続くかもわからぬし、気づいたら以前のように毎日お好み焼きを焼いているかもしらん。だからなんだ、まあそんなもんだろうし、それぞれみんな好きにやればいい。ただ、どうせならこっちを選ぶぜという動機があるのならば、それをわざわざ否定することもないだろうというだけのことだ。その選択を間違えたところで百万人死ぬわけでもないし、まあそんなもんだろ。


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Amazonでも同じ米屋さんから買えるし、Amazonから買いたいやつはAmazonから買えばいい。ちなみに、自分の場合は注文からすぐに届いた。