天皇賞・秋

http://keiba.yahoo.co.jp/scores/2006/05/04/08/11/result.html
 ‘格が物言う春の天皇賞’に対して、秋の方は何でもありの色が濃い。今年も慶祝競走の冠がつきながらも同じで、思いがけぬ馬が激走。すなわちトリリオンカットカラ馬大暴走である。一周半もして、これは「秋の天皇賞も3,200mに戻せ」という馬のメッセージだろうか。ちなみに、サイン馬券的に三枠ゾロ目を持っていたので返還。ちなみに、一枠ゾロ目も持っていたので、枠内で暴れたカンパニーがもしも除外になっていたら、発走前にダブル的中になるところであった。
 ……などという戯れ言はおいといて、本当の本命はコスモバルク。最初の直観+清水成駿の予想+東スポ本紙渡辺薫の結果。どちらかといえば当該距離以上距離が物を言う府中、ジャパンカップ二着、有馬記念四着なら文句なく、スピード決着にしたって二千二百の日本レコードホルダー。ローテもよく、悲願達成と見込んだのだ。馬連本線は四歳世代に賭けてオースミグラスワン(そういやこいつも暴走していったん計量不だったか)とインティライミに太く。あとは人気どころなどに手広く。予想は、逃げ馬不在もやや先行勢が競い、ハイペース気味。最後の力勝負をコスモバルクが制するという予想。競う相手はインティライミと、あるいは、最後からブッ込んでくるオースミという狙い。
 が、ちょっと予想外だったのはインティライミ佐藤哲三。ペースを見つつ、変幻自在に加速というタップダンスシチーのような競馬を予想したが、けれんみのない正攻法。インベタを粘り込むのはダービーの再現に見えたが……。こっから伸びたのはダイワメジャー毎日王冠組はネーハイシーザー以来ないというので、ちょっと軽視しておった。自分から動いてこのタイム、完全に強い。疾病もあって、あの不調からここまで持ってきた陣営はいくら賞賛してもし足りないだろう。関東馬だし。あと、タカモト的後付けなら、「ダイワ=大和=やまと」だろうね。
 俺の本命コスモバルクは直線で外へ外へよれてよれて。審議の対象になったのは、てっきりバルクかと思った。最後まで競馬していたので、そのあたりはさすがだけれど(差し切っていたらスピードマンテンだな)。次はジャパンカップだろうか。
 スウィフトカレントサマーチャンピオンの意地を見せた。末脚も確かな馬で、こちらも底力を見せた、が、横山典弘。俺はタカモト式で馬券を買うくらい節操がないが「ノリは二着ばっかりだから二着固定でキマリだな」という馬券は買えない。やはり競馬は、どういう理論であれ、勝ち馬を探すものという思い。が、ちょっと考えなおしちゃうような、ノリの二着続き。いやはや。
 アドマイヤムーンは斤量差もあって三着。成長があれば中距離路線で主役を張れるだろうか。ダンスインザムードはこの競馬なりに精一杯。スイープトウショウもブッ差すには向かなかった。本線相手オースミグラスワンインティライミは完全に潔いほどの大敗。この日はほかの馬券もまるで駄目で(ザサンデーフサイチ新馬戦(id:goldhead:20061027#p1)で小遣い稼ぎはできたが、ぜんぶ吐き出した)、俺も枕並べて討ち死に、いや、死には慶祝競走に縁起が悪い、枕を濡らして寝ようじゃないか。