オールカマー&神戸新聞杯

 オールカマー、ぼんやり気になっていた馬と清水成駿の本命が一致、ここのところの負け続きにピリオドを打つべく、また、流れを変えるためにも場外馬券売場へ足を運ぶ。
 その本命はディアデラノビア。どこかで読んだが、母系は南米の異色血統、早熟マイラーなどではなく、奥の深いものという。むしろ、距離はこのくらいあった方がいいのではないか。角居厩舍、流れが悪いがここで巻き返すとき。相手本線はコスモバルク。調教悪いというが、ここ狙いは明白、本番よりここ。何せ日本レコードを樹立した地で遅れはとるまい。あとはバランスオブゲームエアシェイディスウィフトカレントと人気どころをマーク。
 狙いは悪くなかった。小柄な馬体、両側に挟まれながらも岩田のムチで猛然とつっこんでくるディアデラノビア、その先にバランスオブゲーム、そして内々からコスモバルク。おお、バルク、中団からの競馬でさっぱりかと思ったら、するすると進出、二着狙いの小細工などではない、それができる馬ではなかった。G2大将、いや、もう元帥くらいだろうか、バランスオブゲームが抜け出して二着争い、馬券的にはディアデラノビア、しかし、心情のどこかでコスモバルク。そういう願いが通じてしまったのかバルク二着、馬券は飛んでしまった。ディアデラノビア、このオールカマーのレベルはともかく、エリ女でも距離に不安はないと見る。
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追記:http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=horse&a=20060925-00000003-nks-spo

 G1未勝利ながら、この日で総収得賞金が6億円の大台に乗った。市場取引額870円の馬が遂げた大出世。

 870円て……(9/26午前9時44分現在の誤植)。しかし、休み明け大将でもあるのだから、ぶっつけで一度ぶつけてほしいとも思うが(札幌記念秋天のケースはあるけど)、これだけG2で勝てちゃうとな。あと、非根幹距離でしか走らないタイプだけに、どこか海外に目を向けたらおもしろいんじゃないかとも思うが、海外遠征はゲームのように簡単ではないか。
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 神戸新聞杯も清水に乗った。本命はドリームパスポート。いい足が短くしか使えない馬、この舞台が最良という。皐月賞を思い出せば、当時から清水の相馬眼に高く評価されていた馬。清水はもう現場の人間ではなく、記者の持ってくる接待費の領収書から記者と厩舍関係者のパイプを確かめ、その情報の重さを量るなどというタイプではない。しかし、馬の実力をはかるのさすがのものと思う。ハーツクライも早くから高く評価していた。今回は高田潤を信じるという。
 はたして、大外持ち出したときは怪しいと思ったが、きっちりと差し切ってみせた。二着に二冠馬メイショウサムソン。この日は審議対象になるなどちぐはぐ、負けによって石橋守の緊張感がやわらげばいいが。アドマイヤメインはいいところなく、デキもなかったか。と思ったら不利もあったか。
 本番はやはりメイショウサムソン重視。しかし、この戦前のほとんど絶対視からは一歩後退。皐月、ダービーと馬券でいい思いをした馬だが、菊は菊で楽しみたい。ただ、このレースを含めて同路線の中から、三千がこの馬より良さそうなのもいないのは確か。
 あと、ドリパスの鞍上は高田潤なのかどうか。高田でもいいような気がするが、「必ず高田じゃなきゃ駄目だ!」という気もしない。どうなるのかちょっと注目したい。