http://www.nikkansports.com/race/p-rc-tp0-20061109-114501.html
一も二もなくアサヒライジングを本命にしたい。すると、そのアサヒを二回叩きのめしたカワカミプリンセスは高く評価しなければならない。同じく、不安定さがつきまとうが、フサイチパンドラも世代トップクラスには変わりがない。アドマイヤキッスとキストゥヘヴンはデコイであってくれればいい。おそらくこの世代、ことG1の舞台で上位は信用に足るのではないか。問題は古馬との力量差。スイープトウショウの能力に疑いなし。しかし、長期休養明けの鉄砲駆け、その反動か前走-12kg減。この舞台信用できるが、つけいる隙がないわけでもあるまい。この距離でディアデラノビアも無視できない。オールカマーで本命、府中牝馬ステークスでも本命としただけに、ここで切る気も起こらない。しかし、突き抜けるという感じもしないのも確か。あと怖いのはサンレイジャスパー。
この三対三でどうにかならないか。どう馬券を買おうか。今回はビッグネーム二頭で単勝は期待できるだろう。アサヒの鞍上も鞍上だ。とはいえ、アサヒ三着まででもいかようにかならないか。清水のサイトで柏木集保が「馬券の買い方がわからない」と愚痴っていたが、馬連までの時代から競馬を始めた俺も同感。だいたい、三連単みたいな当たる回数の少ないものが主流になって、馬券売上げが落ちるのも当然じゃないのか。競馬会は三連単の高配当を宣伝するよりも、単勝と連複のスタンダードなところから初心者に教えるべきじゃないのか。何十点も買わなければ確率の低い三連単は、「当たる」という単純かつ最高の喜びから、少し遠い。
馬券売上げついでに、関東馬が弱いのも理由にはならないか。大ざっぱに言えば中央競馬の半分が弱いのだ。新馬、条件戦から見ていって、その先に繋がることが少ない。大舞台に出てくる確率が低い。そこんとこの断絶は、案外馬鹿にできないんじゃないのか。そりゃ、俺だって場外やIPATで馬券を買う。生で観戦はほとんどしない。けれど、やはり平場を買うなら中山、府中。全場すみずみまで網をはるコアなファンも居るだろうが、そう多くはないだろう。で、ものすごく大ざっぱに言って、中央競馬ファンの半分が、デビュー時から‘オレノウマ’を追いかけていく魅力を味わえない。これではファンも離れよう。
なんの話だったか。アサヒライジングだった。キングヘイローの子が無敗の二冠馬ならば、ロイヤルタッチの子がG1を一つ勝って何がおかしいのか。いや、キングヘイローは一つ戴冠していたのだった。しかし、そのときの鞍上は柴田善臣だった。そういうことだ。