アニメ映画『BLAME!』を見る

 

 おれは昔、分厚い月刊『アフタヌーン』を購読していた。その中に『BLAME!』はあった。正直、おれはこの漫画がわからなった。印象に残ったのはドモチェフスキーという名前くらいだった。おれが分厚い『アフタヌーン』を読んでいる間に終わったのかどうかもわからない。ただ、おれは、分厚いだけある『アフタヌーン』誌に、このような風変わりな漫画が掲載されていることに、何らかの価値を感じていた。漫画の懐は深いぜ、と。

その『BLAME!』の劇場アニメ版である。『シドニアの騎士』がヒットしたから、かどうかは知らぬ。とはいえ、『BLAME!』に比べてずいぶんわかりやすい話になったな(アニメしか知らないけど)という『シドニア』と同じよう、この映画版『BLAME!』もわかりやすいものであった。して、それゆえに退屈、だが、もしも原作の一部を切り抜いたものだったら、さらに退屈になっていたことだろう。

というわけで、アニメ『シドニア』が好みだった人にはおすすめ、そうじゃない人にはまあどうだろうというところであった。以上。