- 『天元突破グレンラガン』も『キルラキル』も好き
- 『天元突破グレンラガン』は好きだが『キルラキル』はそうでもない
- 『天元突破グレンラガン』はいまいちだが『キルラキル』は好き
- 『天元突破グレンラガン』も『キルラキル』も好みではない
- アニメは見ないが松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人は気になる
このような人たちに対して、おれはこう言う。
- 観ろ
- 観たら
- 観るべき
- 観てみたら
- 観なさいって
というわけで、おれは『プロメア』を映画館で観ることを広くおすすめしたい。とくに『天元突破グレンラガン』と『キルラキル』好きには、言うまでもないし、言うまでもなく観ているかもしれないが。
……が、主人公の造形があまりにもカミナっぽい。それで、逆に、『天元突破グレンラガン』は好きだったし、『グレンラガン』観たから似たようなのはいいかな? という人もいるかもしれない。
というか、おれも「という人」になりかけていた。おれは『天元突破グレンラガン』も『キルラキル』も大好きだ。
映画『プロメア』ロングPV 制作:TRIGGER 5月24日〈金〉全国公開
こんな感じ。キャラも、ストーリーの風呂敷の広がりっぷりも、なんとなく想像できそうな気がする。
が、しかし、だ。やっぱりなんか気になって映画館に行ったの。正解だった。
ただ、はっきり言って、「こんな感じ」で、キャラも、ストーリーの風呂敷の広がりっぷりも「なんとなく」想像していたとおりだ。でも、それが持ち味であって、芸風であって、家系ラーメンに行って家系ラーメンが出てくるのは当たり前じゃないか、という話だ。
そして、うまいのだから文句はない。けれん味という言葉を褒め言葉に使っていいのかどうかよく知らぬが、ともかくけれん味溢れっぱなしの演出というのか、映像というのか、その迫力はCGと組み合わさってすごいことになっている。セリフはもちろん「叫んでいるのに割と理屈っぽい」感じだし、演者さんもいい。
そうだ、主役級は声優じゃないの? という不安点をお持ちの方もいるだろう。実は、冒頭しばらく、松山ケンイチと堺雅人の声がやや「のってないな」というふうに感じた。が、そんなのはあっという間で、いつの間にか役者としての二人の顔は消え……というと言い過ぎだが、どんどんいい感じになってくる。堺雅人のクレイジーっぷりも堪能できる(ただ、やはりあの体格と堺雅人本人ではややギャップは否めないが)。ストーリーの順番通りに収録するのかしらんけれど、後になるほどいい。もっとも、それは受け取り手であるこちらの事情かもしれないが。
あとは、映画館で観てよかったと思えるのは、音楽。澤野弘之の曲がほぼ流れっぱなしという具合で、ボーカル曲のビシッとハマるあたりとか、快感ですらある。こんなん、大音量で観るべき、聴くべきだぜ。
で、ストーリーはというと、まあそれはお楽しみってことでいいだろう。ただ、SFの行き着くところの話の広がりっぷり、規模の大きさは期待していい。そこに、ちゃんと個人のエピソード、関係性が組み込まれていて、どちらも破綻していない。そこがすげえ。なんか、破綻してなんぼって感じの芸風に見せかけて、きちんと2時間(たった2時間!)の枠に収めてくる。その濃さというのが、テレビシリーズでは味わえないものであって、いいよなって思うのよ。
で、最後に言いたいのは、リオ君がここしばらくアニメで見られなかったほどよいヒロインなのであって、かわいいし、かっこいいし、言うことなしだ。いや、マジ、ほんと、そこだけでも、という。
あー、なんか日曜日の朝9時上映開始という、自分にとってはありえない早起きをして観てきたから、なんかうまく感想も書けないが、そんなんだよ。あーあと、言いたいことあった。タイトル。『プロメア』って、ちょっと地味じゃね? 「天元突破」みたいなインパクトのある漢字つけたりとか、そういう線はなかったんかな。まあ、そんなところ。そんじゃ。
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音楽、いいです。
おれ、『グレンラガン』で時代が変わるのほんと好き。
そういや、『キルラキル』といえば。
これが元ネタというか、解説を中島かずきが書いてて、これなくして『キルラキル』はなかったというほどの作品なのであって、(おれは本編を読んでいないのだけれど)『キルラキル』ファンは読んでみてもいいのではないか。