『真田丸』とは関係ない話からはじめる。おれがこの日記を書き始めたころのことだ。まだ「はてなブログ」なんてものが存在しないころの話だ。おれはこの「はてなダイアリー」に大河ドラマ『新選組!』の感想を毎週書いた。おれは『新選組!』が好きだった。そうするとどうだろう。まったく来客などなかったこの日記に、はてなキーワード『新選組!』を伝って、毎回何十人かの訪問があったのだ。おれは「はてなダイアリー」のはてなキーワードはいいものだな、と思ったものだった。そのときの『新選組!』の感想を見に来てくれた人たちがいなければ、おれはネットに文章を垂れ流し続けることもなかったかもしれない。あるいは、そんなことまったく関係なく、やはり来客などほとんどないままに垂れ流し続けていたかもしれない。いずれにせよ、『新選組!』はいいものだったし、おれは来客のないままに今もネットに文章を垂れ流し続けている。関係あるかもしれないし、関係ないかもしれない。
その『新選組!』以来の三谷幸喜による大河ドラマである。おれは戦国時代にあまり明るくないが(横山光輝さん……の『三国志』のような漫画などないから)、それだからこそ観てやろうと思っていた。思っていたのに、最初の日曜日に見忘れた。見忘れたが土曜日の再放送を録画した。録画したのを日曜日の午後に観た。
……おもしろいじゃないの。堺雅人に大泉洋、なにか「おもしろい」要素にあふれている。そして、草刈正雄から「いい感じ」が溢れでてしょうがない。ここに武田勝頼の悲惨があり、眉間にしわ寄せた上杉景勝がある。人によっては北条なんたらの汁に反応したようだが、おれはそこまで知らない。しかし、なにか興味深さにあふれていてしょうがない。
戦国時代は(幕末だってなんだって歴史ものはそうだけれど)基本的にネタバレしている。プレーヴェは確実に暗殺されるし(戦国時代じゃねえし)、本能寺の変はおこる。いや、しないifものもあるけど、基本的に大河ドラマは大河ドラマだ。して、ネタバレ、これを気にするかどうか。気にしないでいこう、そういう感じを受けた。開き直って、みんな知ってんだろ、知らなくてもWikipediaで思わず「武田勝頼」の項目を読んじゃうだろって感じを受けた。勝手な妄想である。とはいえ、決まりきったことをどう見せるか、そこが問題だ。その問題に立ち向かってやろう、そういう気合を感じた。勝手な感想である。
というわけで、初回を観たばかりのおれは、その晩の(というか今日だけど)第二回が楽しみでならなかった。そして、第二回も楽しかった。楽しい内容かどうかはわからぬが、やはり「おもしろさ」と「いい感じ」感が溢れて出ているようだった。このドラマは毎週観る。おれはそう決めた。大河ドラマをきちんと観るのは『平清盛』以来だ。その前が『新選組!』だ。おれのテレビは基本的にアニメかインターネットしか写さないが、しばらくはドラマも映る。悪くない。
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