ＳＭＡＰ「ジャニーさんに謝った」空中分解は回避 - ジャニーズ : 日刊スポーツ
◆草なぎ剛 皆さんの言葉で気付いたこともたくさんありました。本当に感謝しています。今回、ジャニー（喜多川社長）さんに謝る機会を、木村君が作ってくれて、今僕らはここに立てています。５人でここに集まれたことを安心しています。
わしはこんなスマップ見とうなかった、かというとそうでもなく、どういうスマップが見られるのか興味津々でチャンネルを合わせた。そこには空きチャンネルに合わせたときの千葉の空の色みたいな男たちが整列させられていた。男たちは次々に謝罪ともなんともつかぬ言葉を神妙に語っていった。今がどういう状態で、どうしてこんなことになったのかというのは皆目わからない。これもみな「知っていて見ているんだろう」ということだろうか。
と、そこで上記に引用した草なぎ君のシュートな発言である。「ジャニーさんに謝る機会」なのだ、これは。世間に対する謝罪でも（そんなもの必要ないが）、関係者、関係企業に対する謝罪でも（これは謝罪する必要がビジネス的に必要かもしれないが）ないのだ。「ジャニーさんに謝る機会」だったのだ。内輪の話じゃあないの。それをテレビのいい時間帯で生放送するだなんて……テレビはまだ死んでなかったな。
そして、「木村君」が作ってくれて、ときたものである。大筋の憶測報道は間違ってなかったのだ。ゆえに「木村君」がセンターにいる。5人組だとセンターが作れるので安定する。これからは名実ともに「木村君」のSMAPになる。そう読んで間違いないだろう。
SMAP。いつからいたのだろうか？ 中学のころ「SMAPで一番地味なのは？」、「森君！」とか言ってたような気がするので、それはもう長い昔からいたのだろう。いつの間にか男性アイドルグループのトップに立っていて、「ジャニーズのアイドル？」と小馬鹿にされる感じではなくなっていたように思う。その一方でいろいろの意味で小馬鹿なことをやっているイメージもあって、好感度は低くなかった。なんといってもSMAPだからな、という感じはあった。
そのSMAPが割れる。割れたら、出て行ったものたちは干されるのだろうか。そんなことも気になっていた。なんといっても元SMAPなのだから、そこまでの不自然が起こりうるのだろうか。テレビの世界はどういうものなのか。芸能界はどういうものなのか。
まあ、今回のケジメ（？）でその可能性はなくなったようだ。元の鞘に収まった。刀と鞘の関係が悪くなった可能性もあるが。あるいは、「木村君」一人が歌い、踊り、演じ、ほかのメンバーはエアスマップになってしまうなんてこともあるだろうが……。やはりそれはあまりにも露骨すぎるし、落ちてしまった評判をさらに下げる、商品価値が下がってしまうことになるだろう。
しかしなんだ、ひさびさにヒリヒリするようなテレビを見たな、と思った。物足りないといえば物足りないが、草なぎ君の発言には一発があった。たかがテレビだが、されどテレビ。そして、ろくにテレビ番組を見ないおれをも引き込むさすがはSMAP。現代のぼくたちはSMAPを愛していた。
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