稲垣吾郎は稲垣吾郎よな 映画『半世界』

 

半世界

半世界

  • 発売日: 2019/10/02
  • メディア: Prime Video
 

おれはべつにSMAPのファンだったいうわけでもないし、解散騒動なども野次馬的に見るばかりであった。

が、しかし、「新しい地図」などできてみたり、そのメンバーが活動しはじめたりすると、「どうなんだ?」と気になってしまったのも確かだった。やはりSMAPは国民的アイドルであったのとあらためて思う。それとも、おれの世代というものだろうか。

というわけで、稲垣吾郎主演映画『半世界』を観た。2018年の作品だ。稲垣吾郎の役どころは、炭焼き職人である。三重の山の中で炭を焼いている。池脇千鶴が奥さんで、息子はいじめられっ子の中学生。

さて、どうなのか。正直な話をすると、おれは映画を観ているあいだ「この役、稲垣吾郎以外であれば、だれが適役だろうか」と思っていた。やはり、なんというか、「役者・稲垣吾郎」を見慣れていないのだ。「木村拓哉は何を演じても木村拓哉」というのとは違う……。いや、SMAP時代の出演作をほとんど見ていなかったわけだけれども。

まあ、ともかく、軽トラを運転する、山奥で木を伐採する、炭を焼く、4Lペットボトルの焼酎を飲む……違和感。いや、稲垣吾郎の演技が悪いんじゃいないのだ。そのルックス、体型、アイドルとしての華。それが刻み込まれたおれの脳みそが悪い。

でも、おれこの映画嫌いじゃない。自衛隊で心の傷を追って帰ってきた長谷川博己、地元で中古車屋をやっている渋川清彦、これははまっている。いや、長谷川博己、戦闘マシーンすぎるだろうというのはあるが、まあいい。そのくらいのけれんはあっていい。ストーリーはといえば、あんまり言わないほうがいいというか、だいたいが日常、あるいは「世界」を知る長谷川博己が「半世界」、「おまえらが知っているのは世間だけで、世界を知らない」という狭い世界の話だ。まあ、なんの心構えもなく、見ればいいんじゃないの。以上。

 

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稲垣吾郎で検索したらこんな日記が出てきた。どうも稲垣吾郎がよかったようだ。

 

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香取慎吾の『凪待ち』は映画館に行ってる。