『フォードvsフェラーリ』。その映画の存在を知ったのは、映画館であった。こんなストレートなタイトルの映画があるのかと思った。思ってるうちに、世間はCOVID-19の世界となって、映画館にも行けなくなった。
本作が「フォードvsフェラーリ」なのかはあやしい。「フォードの内輪もめ」というところが大きいような気もする。フェラーリはその美しいフォルムを表すだけだといっていい。そのうえ、主演格とされているマット・デイモン=キャロル・シェルビーよりもクリスチャン・ベール=ケン・マイルズの方がとても存在感と役どころがあって、主役はこっちだといっていいだろう。
ああ、それにしてもカーはいいな。限界までぶん回すカーは。おれは高速道路などでも、いかにもスポーツカーがぶっ飛ばすより、そうでもないファミリーカーが限界までぶっ飛ばすところが好きなんだ。この映画とは関係なけれど。
つーわけで、いくらかカーレースに惹かれた経験がある人間、興味を持ったことがある人間(おれがF1に興味を持ったのは25年前くらいだ)には、この映画、目を離せないほど夢中になれるんじゃないだろうか。キャロル・シェルビーとケン・マイルズのことを知っている人間ならなおさらだろう。
そしておれは、ゲーム『グランツーリスモ』をやりたくなった。おれにはおれのカーがないし、おれのカーを買う金もない。カーはすばらしいが、おれの手には届かない。
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