アニメ『戦国コレクション』全話観る

戦国コレクション Vol.01 [Blu-ray]

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 アニメ『戦国コレクション』を全話観た。おれはそもそも戦国時代なり三国志なりのオッサンの名前そのままに美少女化するような作品が苦手で(おっさんの顔が頭をよぎるので。『ストライクウィッチーズ』は女性名化してるのでアリ、という微妙なレベル)、おそらくこれもそういう理由で見逃していたのだと思う。が、ネットで何やら妙なことをやってる作品だぜって紹介を読んだり、初期エンディングテーマをかせきさいだぁがカバーしてたりと、「ムムム」という気になって手を出してみた次第。
 で、基本的に百合百合しててたいへんおれ好みだった。食わず嫌いはいかんなぁという気になった。内容も一話一話なにか凝った元ネタがあるようで(あまり映像作品に明るくないおれには『女囚さそり』、『バグダッド・カフェ』といくつかくらいしかわからなかったが……って、ネットで検索してみたら最終話の元ネタが『幻の湖』になってんだけど、そうなのかよ?)、それぞれ独立した独特の話を繰り広げてて飽きさせない。やはり放映されるアニメはすべて二話くらいまでチェックしてから視聴するかどうか決めるべきだな、と改めて思った次第。
 そんでどの話がよかったのかよ? となると、うーん、普通の深夜帯萌え(?)アニメじゃやらんよなぁという大谷刑部の「Four Leaves」か、武田信玄がなぜか『2001年宇宙の旅』やる「Cavalry Queen」か、松永久秀の「Brutal Maiden」、このあたりかしらん。あとはずっと伊達政宗かっけーとかな。もちろん、女の子同士のいい感じの回はいいです。だらだらしてる新選組の三人の話もいいです。といいつつ、一気に2クール分観たわけじゃないので、なんか妙な面白さがあったような気がする豊臣秀吉の回とか忘れ気味だったりとか。いやはや、記憶力が。
 ともあれ、わりとめっけもんだったし、こういう実験作的なのがケータイゲーム(かな)原作あたりから出てくるあたり、なにやら日本アニメのポテンシャルを感じさせる(どういう上から目線)と思った。今期はまたなんか信長流行りだが(今んところ『ノブナガン』の方を毎回追ってる)、おれにいろんなものを見せてくれ、現実を一瞬でいいから忘れさせてくれと思わずにはいられない次第。以上。